ホーム > 詩人の部屋 > 安曇の部屋 > シャボン玉

安曇の部屋


[16] シャボン玉
詩人:安曇 [投票][編集]

春に近づく夕方に
舞い上がるシャボン玉


違う世界に迷い込む


まるで
不思議の国のアリスのように


あなたの温度を知ってから
私の右手は凍えてる


早歩きのあなたと離れないように

私も早歩きしているの
気付いてる?




夕日にとけるシャボン玉




雪のようで
雪じゃない

光のようで
光じゃない


風と一緒に消えていく


思い出す
あなたの横顔


あなたの温度を待ちわびて
私の右手は凍えてる

2005/03/13 (Sun)

前頁] [安曇の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -