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安曇の部屋


[2] 昼の月
詩人:安曇 [投票][得票][編集]

どこかに行きたくて空を見た


でも、どこに行きたいのかわからない


まるで、絵のように青と白しかない空
その中で、昼の月はぼんやりとたたずんでいた


薄い薄い昼の月。


夜ならば綺麗と言われる月なのに
今は全く目立たない


目立たないのに、妙に優しい昼の月


薄い薄い昼の月は、私の中に居座った




今日もどこかに行きたくて空を見た


昼の月が私に言う
『行けばいい』


昼の月は知っていた


恐くて、行かない私の心を…。

2005/02/14 (Mon)

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