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安曇の部屋


[398] 秘密。
詩人:安曇 [投票][得票][編集]

あなたを見つけることが得意だった。

人ごみの中でも、薄暗い帰り道でも
みんなと同じ制服の後姿でも

簡単にあなたを見つけられた。


でも、秘密なんだ。

あなたに抱いている想いも
私と同じように、あなたもあの子をみていることも

秘密なんだ。


あなたの近くだと、ちょっと声が大きくなることも
あなたがあの子の前だと無口になることも

秘密。


こっそり、あなたの写真を撮ったことも
あなたが、あの子の好きなCDを買ったことも


全部ぜんぶ秘密だよ。


あなたがあの子を好きって知ってるけど、

あなたへの想いが消えてくれないから


秘密にしてないと、ちょっと痛いから

口に出したら、もっと痛くなりそうで


秘密が増えるばっかり。




ずっと、ずっと好きなのです。

これは一番の秘密ごと。

2010/03/14 (Sun)

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