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安曇の部屋


[461] 泣いて
詩人:安曇 [投票][得票][編集]

泣いて泣いて泣いて

嫌だと叫んでいる女の子


もう何が嫌なのかもわからなくなって泣いて


優しく諭す人にも怒って


何もかもが悲しくなっていた


言葉は届かず、涙で隠して



そんな時は何も言わず抱きしめて

落ち着くまでトントンして

こんな時もあるよね、と諦めてあげて



そう、時間はかかっても必ず泣き止むから

優しい温度に安心するから



泣き叫べるうちに泣けばいい、と笑ってあげて



泣き虫の私は何度親を困らせたのかな



ほら、涙が引いていく

2013/09/07 (Sat)

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