詩人:安曇 | [投票][編集] |
涙を浮かべて僕を見つめないで
後少しで手を離さなくちゃいけないのに
夢、大きく
輝く君は
夢の切符を持って旅立つ
君が決めたことだから
僕は何も言えないよ
反対したい気持ちは
口にだしたら止まらなそうで
いいの?ときく君が
妙に遠く感じて
頷く事も、首を振ることもできなかった
―答えは出てるんだろう?
夢、大きく
輝く君が
僕はとても、とても好きでした
閉まるバスのドアを
見つめるだけの僕に
君は小さく手を振っていたね
滲むバスがどんどん
小さくなっていって
手も振れずに
ただ立っていた
涙を浮かべた時に
引き止めれば良かった
後悔が僕を縛り付けた
別れの時