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安曇の部屋


[84] 別れ
詩人:安曇 [投票][編集]

涙を浮かべて僕を見つめないで
後少しで手を離さなくちゃいけないのに



夢、大きく
輝く君は
夢の切符を持って旅立つ


君が決めたことだから
僕は何も言えないよ

反対したい気持ちは
口にだしたら止まらなそうで

いいの?ときく君が
妙に遠く感じて
頷く事も、首を振ることもできなかった


―答えは出てるんだろう?

夢、大きく
輝く君が
僕はとても、とても好きでした


閉まるバスのドアを
見つめるだけの僕に
君は小さく手を振っていたね

滲むバスがどんどん
小さくなっていって

手も振れずに
ただ立っていた



涙を浮かべた時に
引き止めれば良かった

後悔が僕を縛り付けた


別れの時

2005/08/29 (Mon)

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