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ヘッドフォン
正方形の売人がhelloと話かける
当然無視する訳だが
音には耳を傾ける
流動する私の鼓動
熱よ 沸点を
私よ 私を解き放て
消えろpunks
見開いて
hello pusher
大久保じゃあるまいし
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「あれは音楽では無い」
「あんなのは詩では無い」
結構 結構
所詮は批評家
着飾った所でプレイヤーにはなれまい
そんな事よりも私を研鑽しよう
パブリックイメージを破壊する事にこそ意味があるのだ
その先には新たなる想造が待っている
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安定剤虚ろな僕は君に君の親の前で愛を告げる
君は君の親の前で僕を抱いた
三分だけ僕を抱いた
「キスしてもいい?」
あの頃二人ともギターが下手だった
君の好きな言葉借りるね
no woman no cry
no woman no cry
海を渡るよ
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おもちゃみたいに音に触れる無邪気な子供達
不協和音鳴らす男の子横目に
母の苦労と教える事の楽しさを初めて実感する
多少の音感を鼻にかけ絵音符を嫌った幼少時代
以来新ためて見る絵の音符
ドはやっぱりドーナツのドで
レはやっぱりレモンのレだった
あぁ
音楽は楽しい
こんなにも楽しい
だからきっとドレミの歌があるのだろう
22歳 音楽家見習い
絵音符に教わる事はまだまだ沢山ありそうだ
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山手線がヘッドフォンに乗って驚くほど加速して行く
通りすがりの美容学校
モリッシーを古臭いと言いセックスの授業に夢中
いい
私はいらない
私はベートーヴェンを愛す
今宵も彼の中に倒れ
今宵も彼の中に眠る
月が出ていれば尚良いと思うのだ
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量産されては死にゆく愛すべきアリア
死してなお彼女に生を宿すグレン・グールド
ほんの少し近いと思ったモノはやはり遠く
ケミカルにあてられた場末の三流ピアニストを未だ払拭できない
けれどベートーヴェンは耳が聴こえなかったとゆう
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暗闇の中
螺旋階段を地下に抜ければ
大通りを通る車の音が途切れる
太陽の旋律に目覚め
闇夜を切り開く音を鳴らそう
バンド
我等は新たなるバンド
レベルミュージックを愛しロックを笑う者なり
幸運なる聴衆達よ
闇は深いか
朝の百倍も深いか
昼の千倍も深いか
ならば一時だけ安い酒を口元から外せ
ビートだよ
宇宙からの閃光に活目せよ
three two one