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黒の部屋


[51] 音と私と薄明かり
詩人: [投票][編集]

処女を呼ぶほどに片付いた部屋で

勘違いのライナーを読んだ

漂う香の香りと裸電球の明かり

処女を呼ぶほどに片付いた部屋で

勘違いの音楽を聴いた

漂う香の香りと裸電球の明かり

それだけで十分な気がした

それだけで十分な気もした

処女を呼ぶほどに片付いた部屋で

勘違いのピアノを弾いた

香は灰になり砂に落ちる

裸電球の薄明かり


2006/01/31 (Tue)

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