詩人:霧緋 | [投票][編集] |
始めて見たあなたは
まるで丸いお月様のようでした
私の中に小さな宇宙があるんだね
月明かりのような
優しくて温かい光が
あなたから私に
私からあなたに
私たちは
お互い支えあって
生きているんだね
まだ見ぬあなた
心から愛しています
あなたのために強くなろう
私のために強く生きてね
語りかけるたびに増えていく
愛しさと喜び
それはあなたが私にくれた
この世でたった一つの宝物
詩人:霧緋 | [投票][編集] |
言葉で表せるほど
あなたへの愛は単純ではないけれど
『アイシテル』
の5文字には
言葉にできないたくさんの想いがつまっているんです
自分のキモチがわからないフリをしてみても
胸の鼓動が
あなたを好きだと叫びます
どんなに遠い場所にいたとしても
見上げればいつもそこにある青空が
私とあなたを繋いでくれると信じて
私はただひたすらに祈ります
『この声が届きますように‥』
と‥
詩人:霧緋 | [投票][編集] |
僕の心を温める
このコーヒーのように
冷めない愛で
君を包んでいたいと思っていた
いつから気持ちは
冷めてしまったのだろう
いつの間にか
冷めたコーヒーが
僕の心を鏡のように
映し出す
とめどない感情をぶつけるように
スプーンで掻き回す
ぐるぐる回る気持ちを
止める事はできないとわかっているのに
回り行く小さな世界で
僕もその中の一人だとしたら
立ち止まる事で
全ての流れを止めてしまえればいいのに
このコーヒーのように
詩人:霧緋 | [投票][編集] |
返って来ないと知ってるのに
何度も何度も呼び掛けた
君が笑っていつものように
話してくれそうな気がして
閉じた口から
何か言いたそうに
小さく漏れた吐息
開いたままの瞳は
何か伝えようと
視線を僕に置いたまま
外の風は冷た過ぎるから
君の体はだんだん冷たくなった
帰ろう
帰ろう
一緒に帰ろう
いつものように
手を繋いで
帰ろう
帰ろう
お家に帰ろう
いつものように
手を繋いで
詩人:霧緋 | [投票][編集] |
君は最後に笑った
涙で滲む僕の瞳をしっかり見つめて
掴んだ手は既に冷たくて
僕の心まで凍らせた
月明かりの下
君と交わしたサヨナラが
何度も
何度も
頭の中を駆け巡る
明日は笑って会えるから
サヨナラは悲しくなかった
だけど
もう…
僕に明日が巡ってきても
僕に同じ朝が明けても
君には明日はなくて
君には朝は明けなくて
視界は突然真っ暗になった
人混みの足音も聞こえなくなった
その瞬間は君と重なっていたけれど
いつのまにか僕の目や耳は元に戻った
だけど
君は
戻らなかった
詩人:霧緋 | [投票][編集] |
昔誰かから聞いた
溜息を吐くと幸せが逃げると
本当に
溜息の数だけ
幸せが逃げていくのだとしたら
私は
今まで
一体
どれだけの…
幸せを逃がしてきたのだろう?
詩人:霧緋 | [投票][編集] |
『お母さん帰ってきたよ』
満面の笑みで走り寄る僕に
渡されたのは白い小さな壷
『お母さん…どこ?』
『お母さんはこの中だよ』
そう言って
僕が抱えた壷を指差した
知らなかったよ
人間ってこんなに
軽かったんだね
詩人:霧緋 | [投票][編集] |
こんな晴れた日には
太陽に手が届きそうで
踵をあげて
手をいっぱい伸ばしたら
この手の中に
捕まえられそうな
気がしたよ
光を手にできたなら
僕もキラキラ輝けるかな?
まるで太陽みたいな
君のように…
詩人:霧緋 | [投票][編集] |
幼い少女は
その小さな
胸に誓いました
帰らぬ人がくれた
目には見えない
たくさんのものを
その小さな小さな
胸に大切にしまって
強く強く生きようと
涙で霞んだ
白くて先の見えない世界で
唇を噛み締めて
真っ直ぐ前を向いて
しっかりした足取りで
少女は前を目指します
小さな一歩から始まる
この長い旅の果てに
遥か遠く
たどり着く日を
夢見て