海や空が青いのはクレヨンで画用紙に純粋な手が塗りつぶしたから屋上から紙飛行機を飛ばしたのは今も何処かで飛んでいてほしいから空を飛ぶ鳥が自由なのは背中に希望を縫い付けられたから儚さが人の夢なのは壊されるのを知りながら見てしまうから夕陽が空を染めるのは家に早く帰りたいから闇が温かいのは光が僕自身を奪ったから僕が静寂を好むのは人の弱さと強さに惑うから
[前頁] [空白の部屋] [次頁]