ホーム > 詩人の部屋 > 空白の部屋 > 神

空白の部屋


[19] 
詩人:空白 [投票][得票][編集]

薄汚れた手で

私に

触れるな


高々と

掲げた旗も

継承者はなく

飛び交う言葉が

銃弾の雨と化し

純粋たる教えは

地を這うのみ


私は

血を流すために

生まれたのではない


私は

私は

苦しめてばかりだ

本当に

救われるべき人を


雲間から

下界を

覗きこむ

涙と怒りが

身体を震わす


寂しさを

紛らわすために

創らねば

よかった

私を模した

人間など

2006/09/09 (Sat)

前頁] [空白の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -