詩人:空白 | [投票][編集] |
宛名のない
色んな色合いの
薄い手紙
映像だけの
おかしな手紙
形のない
距離を感じて
繰り返し
景色を
この場に
再生する
しきりに
過ぎ去りし日を
静寂の中で
そうした存在
立ち止まった
調整中の心を
連れていく
手が止まらずに
扉を開ける
なんとはなしに
日常を消して
ヌイグルミになる
寝不足の頭で
のさばる罅
背景に浮く
否定する日々
不思議と癒える
減ってくイライラ
ほらページを開けば
まだ幼い私が
見えるんだ
向かい合わせの
めいいっぱいな
もう一つな自分
夜間に届く
夢見る瞳
予告のないドラマ
ラストはいつか
理想は幻想
留守中の夢
連絡とれない平和
濾過されない矛盾の中
私は生きてる