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日月子の部屋


[10] FAST CAR -epilogue-
詩人:日月子 [投票][編集]

1時間2分44秒の
最後の電話

熟された時間が

ゆっくりと
層を成して

流れ去った 

目の前を




浮かんでくるのは

ありがとうとか

頑張ってとか

大事だとか

綺麗な言葉
ばかりで



自分の涙だけが

いつもより
温かかった




あなたは
知らないでしょう

私の恋の日々

つむいだ夢の数

見上げた
月の眩しさ

消えた溜め息の
重さも



胸が 痛くて

苦しくて

貴方の白い車で

どこまでも
逃げたかった



二人きりで

追いつかれない位
もっと遠くへ


帰れない位に

2003/08/26 (Tue)

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