詩人:日月子 | [投票][編集] |
最後の砂袋を捨てました
どうしても嫌だったけど
それを離すと
どこまでも漂って行きそうで
成層圏
とかまで行きそうで
人と同じ幸せを
遠く離れてしまいそうで
怖かったので
最後の錘は
捨てたくなかったのだけど
ついに昨夜
手ばなしました
重い砂の袋を
心の気球は
イタズラに膨らんでいるので
貴方のカタマッた笑顔も
白いブーケも
庭ツキ一戸建ても
今はもう
マメツブです
高度は上がり続け
大気は厳しさを増し
何か恐ろしい事の予感を
今ワクワクと待っている
私はいつになく
ハイ です
静かな
酸素を
燃やせ!
モット モット 燃やせ!