詩人:るどるふ | [投票][編集] |
子供のころ
大切な宝物をいっぱい詰めたおもちゃ箱
ビニール製のヒーロー
ブリキのロボット
ボロボロのグローブ
どれもそれじゃなきゃ意味がない
たった一つの大切な宝物がいっぱい詰まってた
今はもうどこにしまったか忘れてしまったけど
今でも変わらない
僕には
それじゃなきゃ意味がない
たった一つ宝物をいっぱい詰まってたおもちゃ箱を
心の中に確かに持ってる
入ってる宝物は変わっても
掛け替えのない物でいっぱいになったおもちゃ箱を
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君が道に迷うようなことがあれば
この言葉を思い出して
迷うも何もそこに道なんてない
よく見てごらん
君の前にあるのは鬱蒼と茂った未開の地
君の後ろにはいくつもの君の足跡に沿ってできた道
君がかき分けたそこからが道なんだ
とりあえず歩いてみなよ
迷子になんかなりっこないさ
ぐるっと左回りで元来た道に戻っても
そん時は笑い倒したらいい
いつだって自信持って歩いていこう
君からが道なんだから
君だけの道なんだから
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僕の右手には剣
弱い僕を隠すために振り回すばかりの剣
僕の左手には盾
臆病な僕を守るための不格好にデカイ盾
こんなままじゃだめなんだ
こんなままじゃ誰も救えない
誰にも救われない
だから変わろう
僕の右手には剣
大切な人を傷つけるものを打ち破る剣
僕の左手には盾
掛け替えのない人達を守るための盾
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そのいくつが花となるのか
それはわからないけど
たった一輪のひまわりは
なんていっぱいの種を付けるのだろう
不安で涙するような
切なく寂しい
辛く悲しい日をいくつも乗り越えて
僕たちはいくつの種を作れるだろう
そのいくつが花となるのだろう
太陽に似たあのひまわりのような花を咲かせよう
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メーディメーディ
こちらは電波良好
そちらの天気はいかが?
たかだか数センチの液晶に詰まった宇宙
そこにはすべてがあるようで何もないようで
黒々と光その無限に浸けた手
半分しびれながら掴みとろうとするのは何?
メーディメーディ
こちらは電波良好
極めて青空
応答を待つ・・・
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こんな時に言うのは
場違いなルール違反だと
言い聞かせて僕は
泣きじゃくる君の肩を抱いた
どんな言葉も
自己弁明みたいな気がして
「まだわからないじゃん」
「彼に聞いてみなきゃ」
自分の口から出た言葉が
ギリギリと心を締め付けてた
汚く
いや潔くなれたなら
今頃未来は違ってたのかな
抱いた肩を引き寄せていれば
今も君は隣にいたのかな
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冷たい風
白い息
暖かな君の手
君以外はあの日と一緒さ
いつまでも僕は君の顔忘れない
いつまでも心はあの日のまま置き去りさ
前に進まなくちゃ
君のこと忘れないまま
そう僕らはきっと
出会うべくしてであったんだ
弱い僕も
置き去りになんてしないさ
すべてを受け止め
明日へと歩いていこう
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窓の外が薄ぼんやりと明るくなって
まだこれくらいなのは
時折雨を降らすたちこめた雲のせいだね
こんな日は外に出る気をそがれてしまう
傘を傾ける君がいるわけでなし
ただ闇雲に体を冷やすだけ
隣家の目覚ましの音が遠くなってく
夢の中もまた雨なのかな・・・
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傷ついた心は
その実自傷行為で
泣くに泣けない
不甲斐なさと幼さが心に溢れ
それがまた傷口を開く
強く立ち前を見据える
そんなことさえできないまま
ただ臆病になることしかできない
理想は遠くはてしない
だったらせめて笑おう
奥歯を食いしばって
引きずりながらでもいい
這いながらでもいい
少しずつ
一歩ずつ
一歩ずつ
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逃げたい時は逃げ出したっていいじゃないか
大事なことはそれだけじゃないじゃないか
いつもそうやって歯を食いしばって
頑張ってる姿はカッコイイけど
全速力で逃げて行けよ
後ろ向きだなんて後ろ指指されても
睨み返してやれ
人間なんてそんな強くない
そりゃ惨めでも卑屈でもなくてさ
君がしたい
するべきものをやればいい