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るどるふの部屋


[116] 閉じた小瓶
詩人:るどるふ [投票][得票][編集]

君が流す涙の一粒一粒を丁寧にすくいとって小瓶に詰めた


そしてその小瓶がいっぱいになるまで僕は両手であたためていた


君がいつか手をたたいて笑えるようになったらそっと君の胸に返してあげたくて


もう君に返してあげられないから


冷たくなったその中身を僕は僕の胸に流し込んだ


君の涙分重くなった僕の心


僕があたたかく生きれたら涙も一緒にあたたまるかな


君が残したたったひとつ


あたためて僕は生きていきます

2006/10/10 (Tue)

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