詩人:ちこ | [投票][編集] |
遠く深い海の底
遥か昔の子守唄
人の涙が美しかった頃
人の言葉が美しかった頃
恋の色が生まれた頃
僕たちは信じていた
永遠の愛と想いを
そして近づいた
消えない色に
この世で最も美しい唄に
波打つ海の子守唄
波打つ海の深い青
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あなたが言った言葉
あなたと私だけの大切な言葉
嬉しかった
涙溢れた
『神様、どうか私にあの人より
1日長く生きる力をください。』
言葉は深く 思いは深く
私の心に響いた
『あの人は、私がいないと折れてしまうから
どうかあの人に
別れの悲しみを与えないでください。』
あなたの言葉で私は幸せになれる
昨日も今日も明日も
ずっと ずっと
あなたが私に教えてくれた
私とあなただけの大切な言葉
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ただそこにある蒼穹は 果敢なく美しい
誰にも仰がれることなく ただそこにある
手を伸ばしても届かないその姿が
戻らないあの人に重なって見えた
忘れられない思い出が 私の心を震わせる
消えることない悲しみが 私の目を潤ませる
時間は砂のように零れ落ち
私の手のひらから逃げていく
いくら願っても止まることのない流れは
私を遠ざけるかのように 明日への道を辿って行く
ここには空がある
ただ青い 遠い空が
私は地にいる
その青に思いを馳せながら
私は地にいる
忘れられない思い出と
消えることない悲しみを抱え
一人あなたをみつめながら
詩人:ちこ | [投票][編集] |
あなたと口ずさんでいた あの謡を思い出して
あの頃遊んでいたこの田んぼ道を ひとり歩いています
トンボは自由に夕焼け空を飛び交い
鈴虫は愛の謡を奏でている
こんな幸せな世界を忘れないでください
こんな平和な世界を壊さないでください
風になびく黄金色の稲穂が 秋の訪れを告げ
今ここには 子供たちの笑顔があふれています
どうか
この世界を壊さないでください
どうか
私たちの故郷を忘れないでください
“いつまでも
ここにあふれる笑顔が涙で滲むことがないように”
そう祈りまた一歩踏み出した
詩人:ちこ | [投票][編集] |
また今年もこの季節がやってきた
廻り廻って私のもとへ
あなたの温もり思い出す
その温もり恋しく思うこの季節
風が冷たい
一人膝を抱え夜空の星みつめ
一人肩を抱き目を閉じた
流れ星に想いを馳せ 一人願う夜空には
絶え間なく輝きつづける遠い光
明日もひとり頑張ろうと
見上げた空が あまりにも大きくて
見つめた星が あまりにも遠くて
自分の小ささを思い出してしまった
自分の弱さを思い出してしまった
なぜ人は弱さをもったんだろう
それが無ければ 夜空をただ美しいと思えるのに
なぜ人は小さいんだろう
そうでなければ 星をただ綺麗だと思えるのに
なぜ私は弱く小さい人間なんだろう
そうでなければ
あなたの温もり求めることはないのに
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いま 唄を書こうと思った
私の心に咲いたこの花の色を
少しでも多くの人に伝えたいと
いま 唄を書こうと思った
言葉が胸の中に溢れている
私の言葉は誰のためにあるのか
言葉はなんのためにあるのか
いま わかった
人を支えるため 人を励ますため 人として生きるため
“生きたい”私は言葉をもって生きたい
だから
いま 唄を書く
人生は儚い
だからこそ
自分の言葉をもって生きていきたい
私の言葉で人を支えたい
国を越え 宗教を越え 言葉を越え
ただ今をともに生きるすべての人を
救いたい 助けたい
簡単なことではない
だけど いまの想いを伝えないまま
なにも言わないままでは
変わるものも変わらないのだから
可能性がたとえ0であっても
私は想いを伝えたい
すべての人が 幸せに
すべての人間が お互いを大切に
すべての人間が戦いをやめ
すべての人に 笑顔を
一歩踏み出す勇気が無ければ
前には進めない
後ろ振り返る勇気がなければ
新しい一歩は生まれない
道を外れる勇気が無ければ
外を知ることはできない
私の言葉は まず自分に
“強くなれ”と
私の言葉は そして人に
“生きろ”と
私の言葉は 人の心に
“あなたにささやかな幸せを”と
そして 最後に私に
“いま 一歩を踏み出せ”と
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守りたい人を 見つけてしまったら
あの人を守らなくてはいけないと気付いてしまったら
自分のすべてをかけてでも
守りたい人に 出会ってしまったら
あの人を守るために
強くなりたいと願う
強く 強くなりたいと
人は自分を守るために
自らにいくつもの飾りをつける
その飾りは
時が経てば経つほど
傷つく事を恐れれば恐れるほど
重なっていく
だけど
大切な人を守るには
その飾りは重すぎて
今まで自分を守ってきたもの全てを捨てなければいけない
そうしなければあの人を守りきれないから
飾りを捨てた人間は
もっとも弱い自分をさらけ出す
そして
隠し続けてきた自分の弱さを 情けなく思う
自分はなんて弱い人間なんだと 涙を流す
だけど
“誰かを守りたい”
そんな想いこそが 一番強いものだってこと
悔しくて流すその涙こそが 一番美しいんだってこと
それに気付いて
前を向いて生きていくというこそが
一番強い生き方だということ
それを知らない人は弱い
それを知らないあなたはまだ弱い
本当の愛を知ってからこそ
人の人生は始まるのだから
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あのせんせいは一つの色を求める
それを求めて生徒を力で押さえつけている
色を変えた生徒 違う色の生徒
みんなキライだ
強い色も弱い色もいらない
ただ一つの色を求めている
自分より強い色を持つ生徒
それは憎らしい生徒
機会をうかがっては
その生徒に自分の見せかけの強さを見せつけようとする
自分より弱い色を持つ生徒
それは絶好の獲物
機会をうかがっては
その生徒に更に圧力をかけ自分の力を見せつけようとする
そんな教師がいるこの学校
押しつけられた人生を素直に受け入れる者はいない
押しつけられた色を素直に受け入れる者はいない
そんな教師を そんなせんせいを
受け入れる者はいない
そんな先生のもとで
素晴らしい人間など生まれはしない
あなたはそんなせんせいです
解ってはいないでしょう
あなたはそんな人だから
解っていないでしょう
あなたがしている事がどれだけの生徒に
不安 恐怖 憎悪を抱かせているか
あなたがしている事でどれだけの生徒が
涙を流しているか
きっとあなたみたいなせんせいには
一生解らないでしょう
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あなたってこんなにも大きな人だった?
あなたってこんなにも優しい人だった?
知らなかった
知れなかった
気付かなかった
気付けなかった
それはそれは甘い日々
あなたの隣で過ごす日々
あなたとみつめあう日々
『桜が咲いたら花見に行こう』
花びらが舞い散る中
みつめあう二人
幸せで
緩やかな時が流れ
春の喜びを肌で感じてる
太陽の温かさの中
桜が咲き誇る中
あなたのことみつめ
あなたの大きさを知る
あなたの優しさを知る