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黒烏の部屋


[1] For Evermore
詩人:黒烏 [投票][編集]


明日の命は淀みなく
それでも“また”と人の云う




For Evermore




幽かにまみゆ永劫回帰の軌跡
最果ての地には虚

『人はいつか、天国へ行くの』
蒼く濡れ 訊く双眸
一つ、肯定
【見えないものは 信じない?】
【神に魅入られ 真向かう先は?】
空の音に溶け込む藍
花だけが その答を知る



崇高なる苦痛よ 死を厭う苦痛よ
貴方には聴こえないの?わたしを絶え間無く追い掛け回す死の足音が!
“Cogito ergo sm” 安息は何処
この世界が無くなる時 それはきっとわたしが



闇が掻き抱く燈台望楼の彼方
堕ちよ 堕ちよと人身御供
手を伸ばす が 掴む事能わず
一片の希望 窩に落ち 溶け 消える
跡形もなく…

世の定めなど!
少女の為に、藍の花が泣いた




21回目の金木犀の香
抱き寄せた藍花 玉露
其の本質は 生か 死か?
有限は無限を推し量る
この世に畢りがあるのなら

見納めたのか
霰った藍 指 すり抜けすり抜け



いつだったろう
世界に色が差したのは
言葉に内奥が有ったのは
答を知るあの子はもう、何も言わぬ
最期の空 仰ぐ
其処に 何が在る訳でも無く


『貴方の…事…が…』

好き でした

2008/12/31 (Wed)

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