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黒烏の部屋


[6] 喪愛唄
詩人:黒烏 [投票][編集]


(いつの日だったかは忘れてしまった)
(何せもう、随分前の事だったから)
(君がこんなにも干からびてしまう程に)




君の膓ほじくりかえして
愛の詩紡ぐ事幾年
数え切れぬ自己殺め

掻き暮らす程に
深い双眸に気付いたのは
血濡れた己が手を晒したが為




この手が厄生み出すならば
ちょんぎっておしまいよ と
愛おしげに寄せた唇こそ


白布の君 年経るうち
可哀想に
こんなにも軽くなってしまったね




愛しさ余り命失えど
君の為ならば
幾度でもこの身滅ぼそう

ひび割れた口づけ
断腸握り締め
湖畔 独り 思った




寒湖に心寄せ
君の躰を冷たい水に浮かべ
口にするは祈りの詞


『どうか魂だけでも
この先安寧多からんことを』

2009/01/02 (Fri)

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