詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
ねぇ、君
俯かないで
顔を見せて
本当は知ってたよ
君に悪意はなかったってこと
怖かったんだよね?
自分を保てなくなるのが
自分が自分でなくなってしまいそうで
それは耐えきれない程の恐怖だった
だからこそ
いっぱいいっぱい
傷つけ合いすぎたんだ
きっと誰も悪くない
もちろん君も悪くない
お互いに臆病すぎたのかもしれないね
私はね
君の子供に返った姿が
大好きだったよ
心を許してくれてるような気がして
安心して甘えてくれてるような気がして
とっても嬉しかった
たくさんたくさん
癒してあげたい
もっともっと
甘えさせてあげたい
そんな風に思った
弱気な姿も格好悪い姿も
人に絶対に見せない君だから
心の安らぎの場に
なりたかったな
別に弱くてもいいよ
別に臆病だっていい
醜い姿があったって
狡くたっていい
全てを受け止めるから
あれからね
君のいろんな事を
知ったよ
それは当然
良いことばかりじゃない
むしろ他の人からしたら
目を背けたくなることばかりかもしれない
けどそれを知っても
いくら憎んでも
君を嫌いになんてなれなかった
君はただ
今を賢明に生きている
それだけのこと
今の私ならきっと言える
「辛いときは私を利用して」
人に甘えることが
苦手な君だから
この言葉が一番
良かったのかもしれない
さぁ、君
涙を拭いて
顔を見せて
この暗闇を
抜けるまで
君の手を
しっかり握りしめているから
君はあの
光ある世界に
飛び立つべき人なのだから…
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優しい悪魔に
心を売った日
あれから人生は
バラ色に満ちていた
こんな私には
勿体なさ過ぎるほど
甘い夢だった
なのに…
この胸の痛みは何?
この息苦しさは何?
自分の力ではアナタを
拒めそうにないから
何度も悪態をついてみた
でも本当は知っているの
そんなことをしなくても
アナタはきっと
私を忘れてるって
アナタは沢山の
女性を惹きつける
そんな魅力のある悪魔
今更、アナタが私の元へ
戻ってきてくれるなんて
初めから有り得ないこと
そんなものは
お伽話だって
アナタは薔薇のような人
美しく儚く
官能的で誘惑的で
その薔薇を一目見ただけで
吐息が漏れてしまう
自分でも
どうしたらいいのか
分からなかった
ただただアナタに
こんな姿を知られたくなくて
たくさん強がった
でも美しい薔薇には
棘がある
それは私の心に
深く深く突き刺さり
毒々しい赤が
滴り落ちていった
それを見透かした悪魔は
ニンマリ笑いながら
貪り尽くしていった
私は泣きたいのに
涙は枯れ果て
心は痛みすらも
感じなくなった
その瞳には何も
映すことはなく
その耳には悪魔の
高らかな笑い声しか
聞こえなかった
あの日から私は
悪魔の玩具になった
私はただただ黙って
側に寄りそうお人形
「私は心が無いから、ずっと一緒に居られるね。やっとずっと一緒居られる」
平坦な声でそう告げたら
アナタは満足げに
微笑んで
私の黒髪を撫でた
人形は忘れかけていた
仄かな幸せを噛みしめた
あれから悪魔は
新たなお人形を
手に入れた
それはそれは愛らしく
笑顔が素敵なお人形
私は使い古したお人形
心を売った瞳には
光も感情もなく
クスリともしない
ただただその瞳に
二人の幸せそうな姿が
映っただけだった
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その音はキラキラとして
どこまでも透き通った
色をしていた
アナタの演奏で
何度も涙を流したよ
感動の涙と嬉し涙と
好きになった人が
アナタで良かったって
心から思った
楽しいことも
苦しいことも
切ないことも
今となっては全てが
良き思い出
あんなに辛かったのに
あんなに悲しかったのに
思い出すのは
アナタの柔らかい表情
思い出の中のアナタは
いつも笑ってた
それにつられて
私も独り微笑むの
その音はとても美しく
とても繊細だったね
まるでアナタの心を
映し出しているよう
繊細で壊れやすくて
危なっかしいから
いつか必ず
終わる日が来ると
頭で分かっていながら
それでもいつまでも
そっと側にいたよ
アナタが「もういい」というシグナルを出すまで
最後の日を迎えるのに
怖さを感じながらも ずっと側にいたのは
アナタがもし傷付いて
凍えるほどの寒さと 悲しみと痛みを感じたとき
そっと包んで
温めたかったから
暗闇を照らしたかった
私の大好きな
ピアニストさん
意地悪で冷たくて
時たまイヤらしいけど
優しくて温かくて
時たま紳士だった
どんなに辛く
当たられても
怒鳴られても
無視されても
ほんの少しの
優しさだけで
十分過ぎるほど
心を満たせたの
嬉しいことも
悲しいことも
腹立つことも
今となっては全てが
良き思い出
あんなに傷ついたのに
あんなに苦しかったのに
思い出すのは
アナタの温かい優しさ
思い出の中のアナタは
いつも優しかった
今日もアナタの演奏を聴くよ
愛したピアニストの音色は
どことなく泣いてるように聴こえた
それにつられて
私も泣いた
アナタは必ず
音で私を泣かす
孤高のピアニスト
だったんだね
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本当は私が誰なのか
貴方は知らない
私にも貴方は誰なのか
分からない
お互いに求め合う同士なら…
貴方が手にしたかった人が私で
私が取り戻したかった人が貴方なら
きっと貴方の手を取り
縋っていたでしょう
でもね、私が
貴方の手を取っても
意味がないの
貴方の差し出す手は
別の人のもの
私に向けて
差し出されていたものではなかった
貴方とやりとりをしていて
途中でその事に
気づいたよ
だからね、私は
身を引いたんだよ?
陰ながらに
見守るにしても
愛情過多から憎しみが
暴発しても
どんなに今が苦しくても
貴方にとって素敵な
結末が待ってると良いね
いつだってどんな時でも
崖っぷちだって
状況はひっくり返せる
きっとひっくり返せるから…
私は貴方を応援してるよ
ホント、妬けるよね
そこまで憎まれるほど愛されて大切にされて
貴方に愛されていた人が羨ましい
私にはそんな人
居なかったから…
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確かに私は貴方を
傷つけてしまった
その点に関しては
申し訳なかったと
思っています
ただ勘違いを
して欲しくはない
あれ以降
書いている言葉は
貴方に向けたものではない
貴方がピアニストで
私の音楽の指導者だった
というなら話は別だが
そうではないでしょ?
あれ以降
事あるごとに何度も
人違いだと言ってきた
私は貴方の想い人ではない
子供も居なければ
旦那も居ない
そもそも結婚だって
していない
職業だって特殊な部類のものだし…
貴方が憎むほど
愛している女性と
私は似ても似つかない
私と貴方が語る女性は
別人だよ
確かに貴方を傷つけに傷つけた私は
極悪非道かもしれない
でも私は誤魔化す
つもりもないし
貴方の思い込みで
倍返しされても
私は「人違いです」
としか言いようがない
だから私から
贈れる言葉は
「傷ついた以上に
幸せになってください」
これしかないの
貴方に贈る言葉は
これしかないの
詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
心の中で悪魔が笑う
腸が煮えくり返る
どんなに好きでも
どんなに大切でも
やっぱり許せない
あれだけの
仕打ちをしておいて
それでも「私はいっさい悪くない」
あれだけの
真実をぶちまけたら
今度は体調不良からの
だんまりか…
別に良いけどね
アンタを見てたら
人を信じられなくなった
アンタを好いた私は
どこへ行ってしまったんだろうね
心の中で悪魔が笑う
全てが怒りに満ちる
どんなに好きでも
どんなに大切でも
やっぱり許せない
どんなに好きでも
どんなに大切でも
やっぱりやるせない
詩人:♪羽音♪ | [投票][編集] |
ほの暗い海底に
僕は静かに沈んでく
そこからは
光は見えず音も聞こえず
大きな青空さえも
映さない
ほの暗い海底で
僕は一人沈んでく
蹴られ笑われ無視され
集団で寄ってたかって
深く暗く冷たい海底に投げ込んだ
僕はこの目に何も映さず
ただただ沈んだんだ
君たちは言ったよね?
「単なる遊びじゃん」「冗談だよ」って
だったら僕がもし
君の背中に
ナイフを突き立てて
笑いながら
「冗談だよ」
と言ったら君は
納得してくれますか?
もし君の目の前で
頭めがけて
ナイフを振りかざしながら笑顔で
「これは遊びだよ。ゲームだって」
と言ったら君は
笑って許してくれますか?
ほの暗い海底に
僕は静かに沈んでく
そこからは
希望は見えず救いの声も聞こえず
透明人間だけが居た
君たちは言ったよね?
「僕は何もしていない」って
うん、何もしてないよ
何もしなかったから
見殺しにしたんだよね?
じゃあ僕からしたら
君も共犯だ
もし君が同じ目に遭って
「何も知らない」
「何も見てない」
と言われたら
君は「そうだよね」って
笑っていられるかな?
「何もしてない」
「僕は関係ない」
と言われても
君はこれからの毎日を笑って過ごせるかな?
苛められることより
傷つくこともあるんだよ
冷たく寒い海底
そこには悲しみだけじゃない
殺意にも似た強い怒りが
潜んでる
それはいつ爆発するのか
僕にも分からない
まるで時限爆弾だね
人の心を殺すということは
そのリスクを背負う事なんだよ
ほの暗い海底へ
僕は一人沈んでく
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別れとは
愛する者の
愛される者の
そして去りゆく者の死である
帰らぬ日々に涙し
無言の言葉を繰り返す
まるで詩の最後のように
別れとは
愛する者の
愛される者の
そして去りゆく者の賭けである
帰らぬ過去を思い
いつかまた出会う為に
最後の言葉を繰り返す
別れとは
愛する者の
愛される者の
そして去りゆく者の死である
帰らぬ日々に涙し
無言の言葉を繰り返す
最後の詩の余韻を
繰り返す
名残惜しそに
繰り返す
二人はただただただ
繰り返す
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すごく寒いよ
すごく寒いんだ
凍えた心が
凍えた身体が
愛されていると
実感したい
愛してもいいんだ
っていう自信が欲しい
凍った心を愛を溶かして
優しく包んで温めて
アナタの愛の言葉で
それがたとえ
嘘だったとしても
それでいいから
今も昔も考えてたよ ずっと
「全てを受け入れるのが愛なのか?」って
ずっと疑問だった
でも愛情の形も正解も
一つなんかじゃない
人それぞれだから
アナタへの愛情の正解は
どんなことも分かった上で
何もかも受け入れて
全てを許して
優しく優しく
寄り添うことだった
今になって分かったの
今更遅いのかもしれないけど
ごめんね
今まで愛し方が
分かってなくて
アナタも私も
頑固で弱さを見せるのを
嫌うけど
本当は気づいて欲しい
愛されたいんだよね
私も愛したいよ?
アナタに壊されても良いから
一番ビリでも良いから
私のこと好きで
いてくれますか?
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傷付けたり傷つけられたり
まったく嫌な世の中だ
誰だって傷つきたくないんだぞ
いつだって優しく
なりたいんだ
僕だって傷つきたくなかったんだ
察し良いんだぞ
陰口たたかれ
笑われて
心ないこと突き刺す言葉
「何てことないさ」と
聞き流して蓋をする
これ大人の知恵
知らんふりを
しても痛い
そんなときこそ
ガッツだ明るくいこう
何があっても
グッと堪え
今日も明日も
ニカッと歌う
僕らの応援歌
見捨てられたり見捨てたり
まったく悲しい世の中だ
誰だって知りたくないんだよ
見てみぬふりだぞ
助けてくれないんだ
僕だって知りたくなかったんだ
残酷なんだぞ
無言のまま
クズと呼ばれて
嘘の噂に心裂かれて
ズタボロになっても
「生きている」
それだけで最高さ
素敵な明日が
きっとくるよ
負けてたまるか
今を突っ走れ
何があっても
グッと堪え
くたばってたまるか
マイペースに歌おう
僕らの応援歌
怒鳴られ暴言吐かれ
言い返せず頭を下げる
いっけん無様でも
不格好がカッコいい
いい加減が
良い加減
魔法の言葉つぶやき
ガムシャラに走る
どんなときでも
笑っていよう
世界でたった
一つの自分晒し
今日も皆に届けと叫ぶ
僕らの応援歌