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♪羽音♪の部屋


[146] 灰かぶり娘と王子様
詩人:♪羽音♪ [投票][編集]


振り切っても
振り切っても
貴方に背を向けても


また優しく甘く
手を差し出されると
私はその手をとってしまう


戸惑いつつ
後ろめたさも感じながら…

夢にみた王子様
貴方は「夢の中の人でもいい」と

私をリードして
この夢のような人生のワルツを
一緒に踊ってくれる


踊り下手な
灰かぶり娘の
手を引きながら…

こうしていると
とても貴方を近くに
感じられる

本当は遠い存在だから
切なくて苦しいのに


恋に…恋の痛みに
涙がこぼれるの
この身が震えるの

現実で失った幸せを…
夢の中の貴方まで
失いたくない
失うのが怖いの

遠い存在の高貴な王子様が

灰かぶり娘の小さな願いなんて叶えてくれるのかしら……

そんなことを思いながら

貴方の中に夢をみる

「とにかく今はただ
貴方の音楽に…
貴方のリードに…
そして、貴方自身に
この身を委ねていたい」と

2016/06/05 (Sun)

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