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#聖の部屋


[107] 密室の謡
詩人:#聖 [投票][編集]

空が
手の届かない色へ変わる事を知り
縋る
手は居場所を無くし弧を描く

ならば
せめて閉じ込めて

私は私だけのものだと
途切れ行く意識を辿り
紡ぐのは一人の希望だけ
それすらも
静かに散り黒に飲み込まれる

空に
手を伸ばし届かない事を見た
巡る
声は木霊できずに現を映す

独つ
知らず彷徨いゆくだけ

私は私だけのものだと
消え行く葛藤に染まり
守るのは一人の色だけ
それだけも
聞こえずに黒に壊されていく

私は名をつけて閉じ込める
私だけが知っている鍵を

2012/05/16 (Wed)

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