空が手の届かない色へ変わる事を知り縋る手は居場所を無くし弧を描くならばせめて閉じ込めて私は私だけのものだと途切れ行く意識を辿り紡ぐのは一人の希望だけそれすらも静かに散り黒に飲み込まれる空に手を伸ばし届かない事を見た巡る声は木霊できずに現を映す独つ知らず彷徨いゆくだけ私は私だけのものだと消え行く葛藤に染まり守るのは一人の色だけそれだけも聞こえずに黒に壊されていく私は名をつけて閉じ込める私だけが知っている鍵を
[前頁] [#聖の部屋] [次頁]