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#聖の部屋


[93] 夕闇と、落ちる
詩人:#聖 [投票][編集]

遠くなっていく喧噪の中に
懐かしい景色があったなんて
知らなかったよ

もうすぐ鴉が飛び立つよ
そのころにはもう
ひとつだって思い出せない

落ちていく
夜が笑う
心無しのはずが
涙だけは、ね

嘲笑っているかのようで
星が怖くて
照らされているようで
月が怖くて

落ちていく
夜に泣く
心無しのはずが

涙もね
寂しさもね

何一つ

夕闇に消えてはくれないんだ

2011/11/10 (Thu)

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