ささやかに月射す夜
陽が落ちて
少し肌寒くなる温度
ひねくれた君みたいな
その変わり方に慣れた
手の鳴るほうへ
無意識に歩いて
ひたすら叫ぶ君みたいな
それも悲しくて 悪くない
何を呟いても
相槌すら返らずに
伸ばした手は暗闇を描いて
また会えるかな
会いたい 会いたくない
それだけ照らされて
本当は知ってる
さよなら
今歩いても
どこにも行けずに
凍えた足はいつもより速く
まだ会えるかな
会いたい 会いたくない
それだけ照らされて
月が照らすのは私だけ
ささやかに月射す夜
2011/11/18 (Fri)