詩人:大蛇 | [投票][編集] |
寂しがりの私は、
素直に
寂しいと口にできず。
ただ、小さな手で
必死に掴んで
離さなかった
貴方の服を。
抱き締められて
折れそうになった背中。
あまりにも貧弱で
私はすごく弱い。
ただ やがて来る
独りの不安を 予想せず
眠りについた私を
思い出せば
あまりにも寂しいこと。
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ただ痛みを
感じるだけじゃ
大人になれないと
そう教えてくれた
貴方は、
私に大きな傷を
つけました。
何かに入るように
違和感さえもなく
ただ、傍に居た
貴方は 泣き詰まった私を
叱りながら 優しさを
くれました。
休んで 考えろ
そう。辛いなぁ
貴方を悪役に仕立て上げた
のに、責める事もせず。
自分の事だけ考えるのは
良くないと。
そう言った貴方を 愛してく
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聞きたくないと
耳を塞ぎ、
触らないでと
遮断したのは、
紛れもなく
私自身で。
光さえ見失った
あの時
振り返れば
微笑ましく。
その繰り返しばかり。
懐かしむ
きっと何か変われただろう
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あたしが目を覚ましても
何も言わなかったでしょう
あたしに向けた
傷だらけの広い背中。
それに 背中を
合わせた。
本当に愛してるのは
貴方じゃないからね、
だからさ、今からでも
もう一回抱かせてくれない?
今度はあたしから
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気付いた時には遅く
時間など関係
ないものだ。
もう一度
抱き締めることは
難しく
心から笑顔を
向けるのは
ないかもしれない
愛してる
もう一度
この乾いた唇が
言えるのなら
二度と
離すことなど
ないのだろうに