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地獄椅子の部屋  〜 投稿順表示 〜


[31] 無限の里 唯一の黒
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里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里黒里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里里

2006/01/18 (Wed)

[32] 黒イズム・独白編
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完全に不意打ち。茨が体に巻かれ絡み付いて、ヘロイン患者のような妄想に陥る。がなるだけが怒りじゃない。冷徹なまでに清透な意識がオーガナイズするアフター・ザ・セックスのような快楽ペットの檻へご招待。
ジワジワと押し寄せる。じっくりと那ぶられるように得体の知れないグレイトフル・デッド。生気を吸い取るかのようなヴァンパイア・キッス。多めに見積もって三十円の下賤で破廉恥な世界。言い方考えないと嫌われちゃうよ?もはや意味を凌駕している。

喘息ですか?ええそうなんです。この時期は痰の切れが悪くて。それは困りましたな。ええとっても。健康は有害ですな。それはなぜでしょう。単なる僻みです。そうですか。よくあることです。虚弱体質って言うんですか?俗には。僕は何人いてどれが本当なんでしょうか?どれも本当でどれも嘘。簡潔な理論ですな。御見逸れしました。いやいや恐縮です。話が飛びましたね。それも乙でしょう。喘息が治りました。わお!

旨い血を探してシルクロードを行くのさ。ラクダのしのし。陽に意気揚揚。砂漠の乾いた風は完全に異国情緒。勿体ないから涙を水筒の中に入れてみた。塩辛くて余計に喉が渇く。まあいい。明日は明日の風が吹く。今いい事言った。誰も聞いてないや。ああ夕日きれい。黄砂に足跡が消されてく。

ぷぷぷ。おいそんな目で笑うなよ。独り言が多過ぎ。悪いかよ年頃なんだ。そんなまとめ方はないだろ。あるね大いにある。つうかキモイぜあんた。あんたもな。

この丘は優雅。蝶と花も。私のように美しい。自惚れに沈みましょうよ。その方がきっといい!白馬の王子様がこっちに来るわ。待っていたのこの時を。

あはは。いひひ。うふふ。えへへ。おほほ。

どれが最も上品な笑い方か十秒以内に原稿用紙三百枚で回答せよ。先生できました。どれどれ。オーマイガッ!君はうちの寺小屋からツチノコ大学に編入した方がいい。わかりました。明日からそうします。近所なので。

お前もお前もお前も。全員どっかに失せな。ゆっくり考えられない。晩飯は何にするか?まあ気にすんな。気にするよ。さよなら21世紀。まだ早いだろそれ。それではさよならまたいつか。もういいよお前さ。

2006/01/20 (Fri)

[33] 黒イズム・端的な極愛論
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好きな人ができたなら、まずはその人の欠点や暗部を見ることです。
盲目になりがちな恋に浮かれて、長所や好きな部分ばかりが見えても、時を経れば見えてくるのは、嫌な部分ばかり。

次第に慣れ、新鮮味を失くし、倦怠すら押し寄せ、揺らぐ恋心。
第一印象だけで決めたつもりになっても、やがて必ず訪れる波乱。言うなれば試練。
確かな愛があるのなら、どんな困難にも折れず、乗り越えていけるでしょう。
しかし、表面だけで選りすぐりした場合。簡単に破局はやって来る。

その人の全人格を引き受け、絶対的に肯定する覚悟はあるか?
淋しさの埋め合わせや、欲望の対象や、アクセサリーとしてではなく、関係を掘り下げ、深めて温めてゆくことができるか?
傷、闇、弱さ、汚れ、秘密、劣等感など負担となる感情を共有できるか?
長期的なスパンで成長し合えるか?
馴れ合いや寄り合いではなく、シビアでありつつフラットに活かし合えるか?
一人では埋め難い穴や隙間を補完し合えるか?

永遠のパートナーシップ、それは二人三脚。
歩調や歩幅を合わせながら、互いに協力を惜しまず、助け合いながらも間違いを正す潔さを持つ。
宗教的な信仰にも似た絆を結ぶ。

非難の槍が降ろうが、中傷の石つぶてが投げ付けられようが、矢面となって身を呈する。
甘っちょろい満足は若気の至りで済ましておけ。

いいか。自己を犠牲にできる意志や、見返りを求めない無私の域に至ってこそ、愛だ。

距離や時間など二次的なもんだ。
心から繋がっている同士なら、そんなもの関係ない。
高次の状態にでもなれば、いつどこでいかなる場面であろうと揺らぐことはない精神を保てる。

小便臭いくそガキの恋愛論など、焼却炉で焼き払え。
エゴイズムとフェアネスの見事な共存。
冒涜できぬ不可侵の領域。
それは美しい姿だ。
辛酸舐め尽くし、酸も甘いも知り尽くした魂。
それは高潔な姿だ。

愛という高みは、底深き闇の彼方。
孤独を超えた孤独の淵。
追い込みながら余裕の境地。

激しく燃え盛る炎ではなく、静かで穏やかな灯。
ただ守り抜くために捧ぐ命。

地獄まで手を添えていけるなら、天国を羨望したりしないだろう。

2006/01/19 (Thu)

[34] くろむし
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振り掛けるのはミルクだけじゃねえ。
奮い立たせるのはペニスだけじゃねえ。
サイケデリックな勇気。
つまらねえ雑音は消去して、俄然触発される、このビタースウィートな躍動に。
尻込みしていた現実を打破して。
冷徹な内省は根こそぎ嘘っぱちを覆す。

寄せ集めの知識。
借り物の思想。
自分だと思い込んだんじゃ、本物とは程遠い。

百年先など知らない。
この一瞬一秒を生きるだけ。


頭の中に虫がいるんだ。
皆そいつを「殺せ殺せ」と言うんだ。
確かにこいつは煩いし醜い。
だがしかし、いつしか俺はそいつに愛着を覚えた。

脳という籠の中の世界を、我がもの顔して勝ち誇ったように飛び回っている。
仮想永遠、自称真実。
強弁するのを聞けば聞くほど憐れで。
そいつはまるで支配者かのように振る舞う。
時々邪魔になるが、害虫として駆除する寸前、なぜか手が止まる。
もしもそいつを殺したら、どれほど強く生きられるだろう。
それこそ一瞬一秒を。

虫よ。
あらゆる負の感情を一身に抱いて。
虫よ。
空なんてないのに闇を飛んで。
虫よ。
愛に寄生し、夢に繁殖し、幸福を食らう。
虫よ。
俺は弱いまま不器用に生きるだけ。
この百年間お前を連れて。


飢餓と焦燥。
日常に没する意識。
腐乱する視界。
乱反射する光。
この目に世界は眩しすぎる。
鎧も盾もなく、傷と膿と痣ばかり。
心の下に痛みを隠し、拠り所となる孤独にしがみ付く。



ある日虫は死んでしまった。
可哀相に。最期は笑って。
俺はお前にキスをした。
忌み嫌われても懸命に生きたお前を。
そんな生き方しか、知らなかった。できなかった。
お前の逝き先は天国か?はたまた地獄か?
お前の好きな花ってなんだったっけ?
殺風景な墓で供養する。

虫よ。
お前がいなくなったら平和は実現すると人は言う。
本当か嘘かは知らない。
お前を憎悪とか欲望とか異物だとか呼ぶ奴もいる。
俺はそれを信じない。
お前は一度も優しくしてくれなかったな。
虫よ。
俺は人が恐い。
俺には時々、人が虫に見えるんだ。

一度も泣かなかった、お前は強く生きたよ。

2006/01/20 (Fri)

[35] 破滅 黒への帰還
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壊れゆく星の片隅。
くたびれてきたTシャツをそこいらに投げ。
徒然なる悲しみのイコン。
腐敗した永久幻滅機関。
呪われし抱擁は愛を枯渇化。

みんな死んだ。
どう思う?
服に染み付く汗の匂い。
新陳代謝は罪と許しを循環させる。
荒漠した光景に萎んだ風船は地に墜つ。
最後など呆気ないものさ。
思惟としての存在。
人類代表して無人の廃墟を徘徊する。

栄華を勝ち誇った摩天楼。
虚となった高層ビル郡。
電気ガス水道は軒並み停止。
車も電車も船も飛行機も見当たらない。
不思議と死体すら転がっていない。

真に独り。
清々するかと思ってた。
嫌いな人間も居なくなると淋しいものだな。
何の張り合いも無くしてしまった。

複雑で高度化した文明は人間を生存競争から脱落させた。
弱い皮膚。脆い神経。
武器は発達した知能のみ。
だが肝心な食糧がない。
空腹が雑草を頬張らせる。

超異常気象時代。
もはや季節はない。
猛暑と酷寒の日が交互に訪れ、身体機能は誤作動し放題。
昨日の汗だくの衣類は凍結しフェイクファーのコートを羽織る。
あちこちに核の爪痕を残し、そんな人の過ちが無情なる世界の哀れみを、こんな私を惨めにする。
あいつらと同種族だったことを恥じ入る。


平和など一度として在ったか?
自然災害だったのか。人災だったのか。
必然だったのか。偶然だったのか。
そんな最期を身の破滅だと考えた。

一千億の惑星の中のたった一つの小さな青いオアシス。
きっと何事も無かったかのように、宇宙は続く。さも永遠顔して。


子供の頃。
憶えてるかい?
野山を駆けずり回り、泥に塗れ日が暮れるまで遊び惚けて。
こんな日が来ること想像すら出来なかった。
思えば優しき人が周りにいたからこそ、私はやって来れた。
愛という玩具を弄んで、傷付けたり裏切ったり。
我侭で自分勝手で傲慢なまでに寂しがり屋で。
こんなに愚かで素晴らしき種はいない。


主よ。
今日という日も空は青い。
そうして私は呼吸する。
お迎えの時が来るのを待つように。

みんな死んだ。
私は独り。
黒に帰還する。
塵の悩ましさ。
もう動けない。
目を閉じていいか?
なあ友よ。地球さんよ。

2006/01/20 (Fri)

[36] くろまっしぐら
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おいでよ。
こっちにおいで。
よしよし、おまえはいいこだ。
ほら、えさだぞ。
どうした。
なんでたべないんた。
だいじょうぶ。
どくなんてまざってないから。
おれをしんじろよ。
しゅじんのめいれいだ。
ぜったいふくじゅうだろ。
うまいんだぞ、これ。
そうだ、いいぞ。
たくさんくえ。
おおきくなれよ。
そしてやつらにかみつけ。
おまえはいいこだ。
かわいいこだ。
こんなになついて。
いうこともよくきいて。あのひとがたべのこしたうそ。
なげきたいこともないなげき。
なあ、おまえのこうぶつ。
もうまっしぐらだよな。

おいでよ。
こっちにおいで。
おいなくなよ。
そうだ、あのつきにほえろ。
まよなかにあばれろ。
おまえにはおれがいる。
ひとりじゃないからな。
おまえのためにとくべつ、ぴあのをひいてやる。
おとなしくきくんだぞ。

やさしいねいろが、ほら、おまえにもきこえるだろう。
せつないいのりが、ああ、おまえをいやすだろう。
しずけさにとけて、おんがくのうちゅうはひろがって、みりょうするだろう。
すべてのいのちのはかなさに。
うつくしいせんりつをかなでて、ゆったりとしっとりと、おまえをじゆうにするだろう。
ほら、みてごらん。
さっきまでのかなしみが、ふしぎとやすらぎにみちてゆく。


せかいはひろいんだ。
どんなにこうやをかけても、だいちはつづくんだ。
どきどきするだろう。
わくわくするだろう。
だが、いまのおまえは、あまりにちいさくてよわい。
まだそのときにははやいんだ。


おいでよ。
こっちにおいで。
よしよし、きょうからおれが、おまえをかってやる。
いいな、くろ。
ずっといっしょだ。
ずっと…。

2006/01/22 (Sun)

[37] 黒飴
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飴玉いっこ落ちてきた。
なにやらうまそな飴の玉。
そしたらもひとつ落ちてきた。
うっかり見とれていたならば 次から次へと降ってきた。
赤青黄色とカラフルに。
緑に白に紫に 桃色なんかも混ざり合い とにかく鮮やか素敵でしょう。
きらりきらきら輝いて。
ころりころころまんまるく。
かごにいっぱい詰めたんだ。
空から降る降る飴玉よ。
君も一緒に食べようよ。
よく見りゃ空には天使が飛ぶよ。
きれいな飴玉その正体。
天使の流す涙です。
天使は人を癒すけど 人は天使を癒せない。
優しい笑顔 ばかりじゃない。
天使も時には悲しいさ。
やがて黒い飴玉が 僕らの方に降ってきて 人間様が消えたとさ。
おしまい。

2006/01/22 (Sun)

[38] Black black black.
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誰も見知らぬ顔
ここの水に合わない
上手く泳げない
楽しく自由に
僕はここで
泳げない

浮き輪を下さい
どこかに
優しい人がいるのなら
底へと沈む僕へ
少しだけ手を
差し伸べて下さりませんか


僕はここに馴染めない
そんなに器用じゃないんだ
この違和感を
どうしたら
押し殺せるというのだ


Black black black


この虚しさは何だろう
君達は何も
感じないのかい
ネット特有の
自我の押し付け合い

本当にここが快適かい
楽しいかい
幸せかい
ならいいんだが

どうしても分からない
人との接し方
上手に諭して下さい
無知で強情な僕を


取り残された者の嘆き
ここにいていいですか
誰か笑ってくれますか
仲間にしてくれますか

僕はここで泳げない
虚しくて苦しくて
どうしてなのか
思うように
笑えない


Black black black





一人にはなりたくない
好きでもないが
嫌いでもない
ここしかないんだ

浮き輪を下さい
浅瀬でもがく僕に
優しい人よ
そんな人がいるのなら
そんな人がいるのなら



Black black black
Black black black
Black black black

嘘じゃない
正真正銘の本音だ
僕はここでは泳げない
泡となって消えるだけ



ハロー
やさしい人よ
僕に浮き輪を投げて下さい

2006/03/08 (Wed)

[39] 黒のウタ
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愛でもない

夢でもない

希望でもない

絶望でもない

過去でもない

未来でもない

永遠でもない

瞬間でもない

時間でもない

空間でもない

全体でもない

一部でもない

自己でもない

他者でもない

氷でもない

炎でもない

生でもない

死でもない


性質も状態も

表現を超越している


それは詩であり

それは歌であり


一面の白を

鮮やかに塗り潰す

ただの黒

そう ただの黒








2006/03/10 (Fri)

[40] 黒的涅槃精神因果律
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人類
それは
愚かしく
憐れで
救いようもない
生き物

イエス
生まれてきて
良かったね


僕はもう
眠りたい


疲れてはいない
悲観してもいない
ただただ
そんな気分なんだ




ねえ
いいだろう?


黒く
深い深い
涅槃の底で


2006/03/10 (Fri)
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