詩人:地獄椅子 | [投票][得票][編集] |
大して面白くない人生だ
俺は太陽を見上げた
おい お前も孤独なんだろ
なのにそんなに
なぜ輝けるんだ
恐ろしくつまらない毎日だ
明日だって何も変わらない
いいことなんて
ないに決まってる
おい太陽
俺にお前は
眩しすぎる
少しだけ
楽しい話をしよう
優しい話をしよう
お前が沈む前
地平線に向けて
伸ばした手
オレンジの街並
伸びる影
手を繋ぐカップル
調子良い呼び込み
くたびれた会社員
それぞれの人生
どこまで続くかな
新しいページ
無性に泣きたくなって
道のど真ん中
うつむいて歩いた
この群衆の行列に
最後尾なんてなく
途切れずに
俺はその他大勢の中
ほんの一人にすぎない
少しだけ
楽しい歌を唄おう
優しい歌を唄おう
暗くなった街並で
ぼんやりした街灯の下
失くしてきたものを
思い出せなくなった
悲しみを包むように
家に帰れば
汗だくの体を
シャワーで洗い流し
着替えたら
テレビの前に
すがり付く
次々と
チャンネルを
切り替えて
あっちではばか騒ぎ
こっちでは悲しい報道
どうなってんだ
この世界の混沌や矛盾
俺たちは恵まれていて
幸せかい?
答えて下さい
答えて下さい
何にも
話すことがなくなって
何にも
唄う歌がなくなったら
どうしたらいいんだい
俺、一人
孤独の太陽
見えないけれど
きっと輝いてる
楽しいこと
優しいこと
探す前に
ないって
嘆くんじゃない
Lost Black
どこなんだ
黒が
見当たらない
ああ
急にあなたのこと
抱きしめたくなってきた
きっと病気なんだ
今夜
少しだけ
あなたの夢が見れたなら
この人生
ちったぁ愛せそうさ