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Aの部屋


[25] 謹製トロイメル
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線路の先に光る朝日を
追いかけてみたいと思った。


並べた靴にきつめに巻いたマフラー
鈍く輝く鉄の路は
白く凍った素足と同じ温度



赤い頬を色の無い爪で引っ掻いて
温めるために吐いた言葉は
薄紫の空に白く煙る


噫、と。
砂利の上に落ちた私の欠片は
それから動かなかった。






正面にはオレンジ色の空、
真後ろには赤紫の空。


おはよう。

今年もよろしく。



2008/01/01 (Tue)

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