詩人:tyuuya | [投票][得票][編集] |
部屋で一人灯りを暗く
読書は決まって中原中也
彼に悶絶させられ
決まり文句は
好きだった
今は初春を迎え
桜に清風を待つ人
雀が斜め垂直に飛び
鳴きの霧吹きに俺は耳を塞いでいた
ニーチェの「神は死んだ」に
酔狂し
だが所詮勘違いなのであろう
暗き霧が地面に眠り
空が大きく深呼吸する度に
白い絹糸が精製されていく
排尿を繰り返し、根っこに消化されていき
古汚い排便を吐き続けていく
そうして根っこに消化されていき
人間の改ざんで
美徳を語っていく
あー、俺は勘違いし続けていた
言葉は道具ではなく
アヘンであり、そうして俺はすがっていくしかないのだと