詩人:ユズル | [投票][編集] |
覗かれすぎて 理解されすぎて
いつか見放されてしまう
そうならないように 距離をとる
たとえばこれが 恋なら
それを 打ち明けたのなら
君は どんなふうに 逃げるかな
それを見た心は どんなに傷つくかな
夢を たくさん 見るよ
眠りさえ 穏やかに やってこない
月日はあっというまで
勇気は 小さな頃 落としたままで
帰るところが 欲しいのなら
この世界で 何かを得なきゃ
争いが嫌いな みんなが
どうにか 争わないで よければいいのに
甘い 甘い 僕の心が
今宵も 夢を見ながら 眠るよ
詩人:ユズル | [投票][編集] |
まるい月に見つめられて
楽しそうな 星たちの群れの中
ぽっかり浮かぶ さみしい真実
“ 変わってしまったのは 自分 ”
世界は いつも こんな色をして
変わらず きらきらしていたのに
気付かないで 景色が変わったと
思っていた 思っていたの
眠りについたまま 目覚めない
月を綺麗だと思う 純粋
星の瞬きに酔う 情動
在りかさえ 見失って
夜に紛れたまま
やっぱり どこかへ行ってしまった
僕の知っている 僕はどこかへ
なくしたくないものを ばらまいて
間抜けな僕の 僕の心は
僕を探してくれているだろうか
僕の身体は 相変わらず
今もここに 在るだけ
ぎしぎし音を立てて あの日の想いが
痛みに変わる
やっぱり どこかへ行ってしまった
僕の好きだった 僕はどこかへ
詩人:ユズル | [投票][編集] |
長い間 とても長い間
気付かないうちに 夢の中にいたみたいだ
還らない それは還らない
そのときになってやっと わたしのいた世界を知る
どれほど 夜空に 想い 預けて
星たちと一緒に 涙を流しても
だれも 知らない 時間
こんなに簡単に ふと 独りなるんだ
わたしが 手に入れるものはいつも
夕焼けの 桃色の雲みたいに
儚くて 儚くて 泣けちゃうばかりだ
留めてはおけない 風の前では
無力すぎて 道にまた迷った
さよならは 気配を消したまま
わたしの真後ろに ずっといたんだね
いつからいたんだろう 気付けたならよかった?
夢にまで見た 夢の世界は
夢のまま さめたときにはなかったみたいだ
淡い心が 叶ったときの
胸いっぱいのしあわせ
ふたりで 冬の午後に
飲んだカフェオレの味
儚くて 儚くて 泣けちゃうばかりだ
さよなら また 会える日まで
さよなら 夢の 夢の世界
詩人:ユズル | [投票][編集] |
優しくなりたい
優しくありたい
けれどなにが優しさかわからない
優しい人間になりたい
優しくなりたい
優しくありたい
けれどなにをしたらいいかわからない
何をしても どんな言葉でも
最初っから優しい
優しい人間になりたい
詩人:ユズル | [投票][編集] |
騒がしい あっちへこっちへ
ころころと転がる
もどかしい 跳ねて 腫れて
壊れちゃいそうに
ありきたりで
君が笑えば それでよくって
真剣な目をすれば いとおしくって
結構 くるしい 楽しいけど
やめちゃいたいほど めまぐるしい
もどかしい 跳ねて 腫れて
今すぐ ぎゅってしてくれたら いいのに
詩人:ユズル | [投票][編集] |
うとうとした 瞳の奥に
星空が広がっていた
曇り空の下 キリンは
遠い宇宙に 酔わされていた
心にこびりついて 離れない
睫毛の下の 瞬き 一等星
囚われたまま ぼんやりと
影が星を 次々 創り出した
酔わされた キリンは
いつものように
大きな 欠伸をして
広がり続ける宇宙で
今日も 生きている
詩人:ユズル | [投票][編集] |
尊すぎて 眩しすぎて
狂おしくて
失いたくないのに
大切にする方法が わからない
大切にしたいのに
いつだって壊れてしまう
尊すぎて 眩しすぎて
狂おしくて
壊してしまう
詩人:ユズル | [投票][編集] |
穏やかな陽が 黄金の葉を
煌めくしあわせみたいに 照らし
緩やかな風が 旅立つ一枚を
海を越えた手紙みたいに 舞い散らせる
ぎゅ と 踏み締めた 暖かい地は
踵から 爪先から 全身へ
そのままの暖かさを 巡らせた
此処へ 来ることができてよかった
瞳を閉じないでいて よかった
キラキラした 黄金の中で 踊る
いつも重い ブーツが 軽やかな魔法の靴
今だけは この景色の一部になれる
優しい ぬくもりを 思い出したみたい
詩人:ユズル | [投票][編集] |
何よりも美しいもの
さやさやと風が草をなびく夕暮れ
橋の下 きらきらと水面を染める朝焼け
黄金の風みたいな 稲穂
心安らかに ありたい
「たいせつなものは 目に見えない」
灰色のビルの中 心の在り処を見失う
そんなわたしに そして君に
優しい景色を 届けたい
向こうの空を 見てごらんよ
薄い桃色 柔らかな紫 天使の羽が浮かぶ
流れる水が 橙に灯って さらさらと
手をつないで 眺めようよ
時間に追われたわたしたちの
たいせつな ささやかな 時間
詩人:ユズル | [投票][編集] |
どきどきして 眠れないの
小さな瞼が ぱちぱちしてる
それでも夢が むかえにくる
そうして明日 目を覚ましたら
キラキラのお星さまに囲まれて
負けずに 輝いている
眩しくて なんだかとても切ない
枕元に 舞い降りたのは 君が
いい子にしていた 証
僕のもとに 誰もこないのは
悪い子にしていたからさ
幼い日の 夢を見る
暖かくて カレーの匂いがして
すべてが 優しく 綺麗な彩りで
枕元にはもう 涙しかないよ
ぎゅっとしてほしい
もう いない
思い出は 思い出で 抱きしめた まま