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ユズルの部屋  〜 投稿順表示 〜


[371] 再生
詩人:ユズル [投票][編集]


光に浸された 心の粒が
少しずつ 円を描いて 集まって
透明な海を見上げるみたいに
ふわふわと 浮上した

時は ブランコで いったりきたり

何度も 雫を夜空に零しても
目醒めは 夢を破いて 訪れるもの

皆 優しく 皆 傷モノで

生かされたまま 心は 生きていく



2017/06/01 (Thu)

[372] 碧い雫
詩人:ユズル [投票][編集]


碧い雫が ぽとりと 弾けた
ずいぶんと 古い 文明に触れたみたいに
どくどくと 高鳴るのが わかった

なにか わからないもの 雲のうえで
きらりと 光が またたくような
そんなものばかり 追い求めていた
追い求めている わたしはまだ

美しい想いが この胸を満たしたとき
浸る輝くみずうみの ほとりで
優しく微笑んでくれる だれかに
同じぬくもりを あげたい

信じている
無機質な 鉄の扉だらけじゃないこと
刻む時計の 音に流される
こころの通わない 繰り返しじゃないこと
やはり どうしても
信じている から

2017/09/18 (Mon)

[373] 砂時計
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淡く みずいろに染められた
いのちが
さらさらと 流れおちていく
降り積もる

ガラスのそとから
こんなふうに優しくさらさらしたいと
覗き込みながら
醜いかたちをとどめ続ける

けれど人間だから
ガラスの中へは行けないの
綺麗な みずいろの いのちは
さらさらと
今も ずっと
優しい 憧れでいる

2018/03/07 (Wed)

[374] からっぽ
詩人:ユズル [投票][編集]


なんかいつも 勘違い ばかりだ
生きていけるような 気がしただけ
夢だけでなく この現実で
頑張れたような 気がしただけ

ぐるぐる 巡る 笑顔もくれる
まるでここにいていいのだと
優しく言ってくれるみたい
その裏を見ないふり してるだけ

残ったのは
からっぽの夜に
弱くて 甘やかされたがりな自分 だけ
正しく なんてほんとは
生きたくないよ
すべてを 誰かに 受け入れてもらいたい
残ったのは
からっぽの歌に
こんなちっぽけな 愚かな自分 だけ

この歌が この夜に 響くだけ
それが 何かにつながったりするのかな?
いつかは
勘違いだらけのこの世界で
ほんとうに
生きていける ようになるのかなあ

2018/04/27 (Fri)

[375] ウタウタイ
詩人:ユズル [投票][編集]


歌いたいのは どんなとき
まっくらな心の中で ぽろぽろと涙をこぼす
誰もみていないのに
いつも ひとりよがりだなぁ

詩いたいのは どんなとき
眩しくて 冷たい あなたには
いついつまでも 届かない
心の中にある この場所だけで泣く

2018/06/28 (Thu)

[376] 冷たい灯り
詩人:ユズル [投票][編集]


街の灯り 星は微か
車の窓から 見上げる
藍色の さむいさむい夜

変哲も無い 駐車場
帰ることもできず
寒さに震えながら

涙を 流したまま
どうしていつも
ずっと さみしいまま

家の窓の灯りが
ぽつりと 消える
玄関の防犯灯が またたく

半端な 半月が 浮かぶ
涙は 意味もなく 消える
ずっと さみしいまま


2018/11/15 (Thu)

[377] 孤独
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許してください
わたしの臆病を
出口のない暗闇を
許してください
聞こえない声を
見えないきらめきを
許してください
許して
わたしの孤独を

2024/11/18 (Mon)
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