たとえば 森へ続く散歩道を可愛い花を 髪にかざってアイボリーのワンピースで弾むように 歩いていくそんなふうな 憧れでもね 汚い空気の中を時計の音に追われながら冷たいまち 窮屈な服で疲れ果ててうつむいてるくだらないなあ 現実夢みがちなわたしをつないでいるのはかすかな期待と迷い夢に橋をわたしてもとどまるのはなぜかしら空気を切り裂いてその衝撃で進んでいくようなひとにはなれなくても夢に橋をわたしてもまだ まだ 渡れないのよ
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