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ユズルの部屋


[132] いつだって怯えているだけ
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


てのひらは綺麗で
なんにも汚れてはいなかった
でもそれに意味があるのかは
わからなかった

遠く 遠くばかりを見てるから
道が 月まで届くみたいな錯覚

優しい人々の群れから逃れたら
あおあおとした草原みたいだ

羊たちは案外
つよい瞳をしてる
知らなかったでしょう

てのひらは綺麗で
なんにも汚れてはいなかった
でもそれに意味がないことに
ずっと気付いていた

2009/04/12 (Sun)

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