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ユズルの部屋


[157] 嘘つきの夢
詩人:ユズル [投票][編集]


からっぽで でも長い時間
積み重ねてきたものは
そんなにカンタンに 変えられはしないよ
だってもう 錆び付いてるんだ

優しさに触れるたび
心が暖かい涙を流すたび
矛盾がぼくを蝕んでいく

人格が 人生が
きみのそれと 交わるたび
ぎしぎしと軋む
まるで 許されないことみたい
きしきしと痛む
ぼくが 耐えられないくらい

嘘つきだから 嘘をつくよ
きみに千の嘘の花束を
これが ぼくの精一杯
最後の優しさだから
何も聞かずに 受け取ってよ
さようなら 夢の夢

2010/01/15 (Fri)

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