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ユズルの部屋


[16] 春色メランコリー
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


初めての花が 目の前に現れて
頑張って 微笑むよ
変わる流れに くらいつくのは
いつも必死で くたびれてしまう

いつだって置き去りにする
僕の手は 届かないんだ
新しい空に 出会うなんて
どうしても上手くできないよ

きらいなのさ
君なんて
暖かいだなんて ウソだ

きらいなのさ
君だけは
美しいだなんて ウソだ

優しい風 色づいた花 輝くたくさんの瞳
軽い足どり 命の匂い きらめく出会い
そして 始まりの音
春のうた 切り刻む 僕を

きらいなのさ
君なんて
寒くていい 会いたくない

きらいなのさ
けれど 君はいつだって そう
僕の心なんて おかまいなしに
何度も 会いに来る 季節

何度も 会いに来る 季節

2008/04/01 (Tue)

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