世界は広いけれどわたしの世界は狭い何にも重ならずぼんやりここにある夕焼けの綺麗なさみしい場所です花の声を聞いたら幻滅してしまいそう言葉の生き物だからいつも空を見上げ雑草に身を隠し密かな歌をうたいます境界線がくたびれていつでも軋んでいる尖った爪でひっかくよりいっそむりやり壊してほしい風穴があいたらきっと引き寄せられる朝焼けの綺麗な世界にそれは強い引力でやっと世界は輝くでしょう
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