みすぼらしい布をまとうわたしは 蝶の真似明日というものをあまり楽しみにしていない夜とか 境目とか羽を広げ 飛び越えたい薄い幕に守られた部屋氷の上をすべる音がきらきらと降り注いで風みたいな回転が透明に見える壁の向こうまぼろしみたいだ夢を見ることと夢を追うことはこんなにも違うもので光とか闇とか人とかもうどうでもいいんでしょそれも嘘ってわかりながら長い夜がほら 朝を呼ぶよ
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