心配しなくたって大丈夫月には不思議な力がある光を受けて自由になるよそう言って魔法みたいに去っていったあなたはまるで気ままな黒猫のようでもあなたは決して気ままな黒猫じゃないからわたしはあなたが心配できっと黒い夜にひとり取り残されている月だって消えてしまうあんなに細くなってしまったあなたの魔法は弱くて最初からはかなくて優しくてすぐに傷つくだからわたしは闇を進み愛しいあなたに追いつくよそれそろ触れてもいいかしら
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