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ユズルの部屋


[166] 震える夜
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


まるで押しつけるみたいに
音を立てて流れてくる
歪んだ時間に触れるとき
糸はぎりぎりまで張り詰める
少しの風に影を落とされ
おかしなリズムを刻む鼓動
誰にも聞こえない声をあげて
瞼を閉じることしか知らない
愚かなもの
どれだけ蔑めば
消えてくれるのだろう

2010/03/02 (Tue)

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