ホーム > 詩人の部屋 > ユズルの部屋 > モラトリアム

ユズルの部屋


[193] モラトリアム
詩人:ユズル [投票][得票][編集]


夕焼け空に 誘われて
玄関の扉をあけたら
ゆるやかな坂に
淡い色の あやふやな恋が
幾つも転がっていた
微笑んで くすんだ輝き
見つめてた

逃げ出すことが みんな
意外とへたで 嘘もへた
とうの昔に 捨てたはずの響き
星の下 街の角で 再会したり
希望なんて ちゃちなもの
ポケットに忍ばせてみたり

くすぐったくて せつなくて
ぼくらはいつも 笑って
何を口にしよう 何を伝えたい
ぬくもりの真ん中で 揺れてる

2011/02/24 (Thu)

前頁] [ユズルの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -