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ユズルの部屋


[276] ひとかけら
詩人:ユズル [投票][得票][編集]

真っ白な 画用紙に
空の青が 溢れてる
優しく 「嘘」が微笑んだ
綺麗だなあ って

明るい光を 見上げすぎて
見失った 「本当」のしっぽ
たとえ 真っ黒だろうと
それがわたしなら そう塗りたかった
今なら そう思えるのに

もうわからないよって
それだけが 本当だろうか
白く 真っ白く 戻すことだって
もうできない 今 立ち止まって

選ぶ色も 筆の軌道も
わたしではない わたしが
いろんなものと出会う
関係をつなぐ
わたしで 出会いたかった
わたしと つなぎたい

たとえ真っ黒だろうと
それがわたしなら
隠さないであげればよかった
ひとかけらでもいいから 今は
わたしを 見つけたい
綺麗な青を 捨てても
ひとかけら 見つけたい

2014/01/05 (Sun)

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