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ユズルの部屋


[355] あなたの唄
詩人:ユズル [投票][編集]


あなたの唄を 聴いたとき
本当にね わたしの身体の内側から
光が 溢れ出していくような
そんな気が したの

乾いて 渇いて 枯れたわたしの真ん中に
まだこんなに 柔らかな光があって
わたしの命の 尊さを想った
あなたの唄が そうさせた

宇宙にばら撒かれた 雲間の星たち
きっとあなたも わたしも それを持っていて
できるだけ優しい光を かわしながら
こんな夜を 歩いている

あなたの唄を 聴いたから
不安定な 土を 踏みしめて
あの日 射した光の 温度を握りしめ
この世界で 生きている


2016/07/12 (Tue)

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