詩人:ユズル | [投票][編集] |
わたしが瞼をおろしても
人の創り出す音たちが
ぴかぴかと光る
こんぺいとうより細かな星たちを
じっと眺めさせてはくれない
いつも いつもはそうだった
気づいたら
ユニコーンのたてがみ色の
草原がさわさわと 揺れるのを
ひとりぽっちで 眺めていた
瞳は くるくると 色とりどりの煌めきをたたえ
たまに溢れ出す 大粒の宝石が
しんと 優しく ふわふわの地面を湿らせる
つま先から 小さな灯火が 伝わる
咲いた ぼうっと周りを照らす 薄紫の花
まるで わたし 生きていてもいいみたい
そこに浮かぶ 小さな花びら
舞う中で 手のひらを控えめにのばすと
触れたところから 暖かい色に 光る
ひとりぽっちの 優しい世界
ひとりぽっちの 大切な世界
わたしは きっと 大切なひとりぽっち