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ユズルの部屋


[48] 溺れていた海へ、もう一度
詩人:ユズル [投票][編集]


カラカラと古びた水車が
軋みながら 回る
ささやかなしずくが
弾けるメロディー

これはまるで夢のなか
一瞬でも無になって
ゆっくり呼吸だけをして

細くうねる小道が
どこに続くか私は知らない
青く晴れて ふわふわの雲
揺れてる 一番の空

これはまるで夢のなか
真っ白な光に包まれて
傷を隠すように…

いっときの凪いだ海
何も背負わない
記憶のない世界
私には必要だった

そろそろ 別れを告げるよ

ほら また聞こえるようになる
胸のなかの音
忘れられない扉が開いて

つむっていた瞳を
開けたら
今 開けたら

2008/05/21 (Wed)

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