カラカラと古びた水車が
軋みながら 回る
ささやかなしずくが
弾けるメロディー
これはまるで夢のなか
一瞬でも無になって
ゆっくり呼吸だけをして
細くうねる小道が
どこに続くか私は知らない
青く晴れて ふわふわの雲
揺れてる 一番の空
これはまるで夢のなか
真っ白な光に包まれて
傷を隠すように…
いっときの凪いだ海
何も背負わない
記憶のない世界
私には必要だった
そろそろ 別れを告げるよ
ほら また聞こえるようになる
胸のなかの音
忘れられない扉が開いて
つむっていた瞳を
開けたら
今 開けたら
2008/05/21 (Wed)