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ユズルの部屋


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詩人:ユズル [投票][得票][編集]


古くて色褪せた
夏のくすんだ海を
終わるときまで
眺めていたい

傷だらけ
いつだって僕ら
キラキラな上のほうへ
深い闇から追われながら
手を繋いで泳いでいた

瞳の中
陰を見出だして
夢心地の
旅に泣いて

甘くてせつない
秘密の約束を抱きしめて

傷だらけ
いつだって僕ら
優しい涙で溺れながら
闇も光もない海を
手を繋いで泳いでいた

2008/06/10 (Tue)

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