詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
ニンゲンって
面倒だわ
感情が
邪魔をする
法律が
支配する
明日もまた
帰ってこないのでしょう?
ニンゲンって
面倒だわ
愛されたいから
愛する
優しくされたくて
優しくする
ほら
明後日もまた
付き合いでしょう?
ニンゲンって
面倒だわ
一層
バーコードを
背中につけて
モノのように
並べてほしい
ふらっと立ち寄って
一目で気に入って
買ってくれたら
それでいいじゃない
ああ
ニンゲンって
面倒だわ
呼吸して
世界を汚して
自分を汚して
まだ生きる
まだ生きる
死にたいなんて
言ってみたり
それでも
未来に期待する
ニンゲンって
面倒だわ
わかってるのに
それでも
やめらんないなんて。
ニンゲンって
本当に面倒だわ
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シロイ雪の中 うずくまって
轢かれた黒猫 撫でながら
唯、只管に 声押し殺して
そっとそっと啼いてたね・・・
『あたし達は、共鳴してたんだ』
そう。それだけ。
似たもの同士、
傷を舐めあって
お互いに見下しあって
そうやって
孤独紛らわせる術を
識っていったんだ
指を絡ませあって
何度も抱きしめあって
そうやって
自由手に入れる術を
失っていったんだ
砂漠の乾いたアスファルト
立ち尽くすは、僕ら
逃げ水を追いながら
幾度となく あの黒猫を
僕らはまた救おうとするのに
その術は知らずに
傷つける一方なのだと
『あたし達は、離れる運命』
あたしが愛したアナタは、
何処までもヤサシクて
そして愚かな旅人でした
『あたし達は、離れる運命』
サヨウナラ
愚かな旅人よ。
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高く描いた青い空ほど
裏切りは強く大きいから
今、この虚しさと痛みに
耐えて生きることが
できたとしても
明日に繋がるだなんて
言い切れる保証はない
始まりはいつも繊細で
終わりは前触れもなく
やってきて
そこは見たこともない
暗い暗い、海の底
不思議もなく生きる君より
祈りを待ってるあたしを責める
はるかに難しすぎる現実
悪戯に過ぎてく時間の中で、
流れゆくメロディは
いつも同じ一小節
ああ、
こんなにも後悔するなら
いっそ何もしないで
このままあたしを切っちゃっても
構わなかったのに
どうしてあの時、
体裁だけの嘘に塗れた台詞で
要りもしない
あたしの価値を
理由付けてしまったの?
どんなに叫んだって
誰も泣いてはくれないって
識っていたのに
どうしてあの時、
ほんの小さな現実の隙間に
要りもしない
あたしの存在を
かたどってしまったの?
歪んだ虚勢を張って
自分を守り続けている
こんな人間が罪なのに
どうしてやっぱり、
空と海の距離を
太陽と月の距離を
はかってしまうの?
どうしてこの天秤に
あなたとあたしの重みを
比べてしまうんだろう
誰にも言えない秘密で
いっぱいの胸
壊してほしいよ
ただ、それだけ
少なからずあたしを
認めてくれるなら
ふっとした
ロウソクみたいな気持ちで
未だ信じてる
子供みたい
でもね
それだけで答えに
辿り着けるなら
迷路から抜け出せるなら
ホントの自分を
手に入れられるなら
もうほんとうに、あたし
ここで切れたっていいんだよ
ここまでの過程を
誰一人知らないなら
あとはあたしが刻んで
言葉に遺すしか
ないんだもの
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見慣れた風景
こころは同化して
艶めいた
来世
期待なんて
欲しくないのに
高鳴る心臓
はじけるなら、今!
一世一代の勇気で
君の手
引いた
退屈を抜け出そう
汗ばむ陽気に
ざわめく夜風に
さがしもの。
これは
誰の落とし物?
君といると
いつだって
休まらないや
愉しすぎて
生きていること
教えてる
抱きしめてよ!
跳んだボタン
蛙の鳴き声
どうでもいい
落書き
まで
何もかもが
理由になる
輝いている事実
そして、
よぎる
固く閉ざした日
あの出来事
忘れられない
すべてに
目を背けて黙った
隠した
嘘吐きな眼差し
掘り返されて
疼いた傷に
君は
何も言わず
触れて
キスをしたから
剥がれ落ちてく
瘡蓋
でさえ
ただ愛しくて
最後の花火に
吸い込まれた
夏の思い出は
かなしくなんてない
切なくなんて、ない
これが
最後じゃない!
幾らだって
好きなだけ
余白を、埋められる
君と、
これから。
いま
輝いている
という事実
同じはずの景色
色をつけたのは、
君!
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どうすれば
世界と同じ顔して
生きてゆけるのか
何もかもが
ガラクタ
あの時、描いた
聡明なあたしの未来は
何処へいった
何処へいった
すぐに痛み出す
疼いて、締め付ける
何もかもに
理由がない
すべてが
繋がらないと
知ってしまった
ほら、誰か
弁明してみせてよ
此処で
立ち上がれたら
まだ余地はあると
生きてゆけると
信じられるかも
しれないのに
なあんにも出来ずに
くたばるの?
闘おうと決めたのに
それすら揺らいで・・・
鏡の中の現実が
いつもあたしを
斬ってゆく
『今こそ、伐られたい。』
無くなって、
消えてしまいたい
恐れて躊躇してた
あの幻実も
この世界に生きるよりは
ましなのかも
しれないよ?
震える指で
呼吸なぞった朝に
怯える心配は
もう要らないんだ
背中の翼投げ捨てて、
『青いままフタリ
飛んでみようか?』
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一言で云ふなら、
"nothingness"
唯、何も無いだけよ
空を泳ぐ手の如し
あたしが
手に入れたのは、
藻掻き苦しむ己自身でした
『why my sky is dark?』
あの日の痛み
今も色彩は、
変わらぬ鮮やかさ
忘れたひのに、
忘れられぬ
本能が、忘れるなと
警告してゐた
貴方のCageを
飛び出して、
あたしを変えたかった
だけなのに
『you looked for me?』
貴方は顔色一つ変えズ。
花弁が
一枚ずつ、
剥がれ落ちてくみたいに
あたし達は
少しずつ
褪せて容を失っていく
やがて裸になったあたしを
貴方は見捨てた
あたしは
泣いて、泣いて
泣いて
泪に限界の無ひこと
思い知ったんだわ
そして未だ、
貴方の迷路から
抜け出せズ。
『that sails in "nothingness"』
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居心地悪い天気
今にも
雨粒
落ちてきそう
ぼくの心には
硝子の破片
キラキラ、
揺らめき
割れちゃった。
神様のドロップス
迷宮入りの
間違い探し
空しくこだまする
か細い、なぞなぞ
立ち止まることも
歩き出すことも
すべてが怖いなら
しゃがみこんでいるしか
ないの?
ぼくの心には
またひとつ
硝子の破片が
突き刺さった