詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
訳もなく 悲しくて
意味もなく 泣き出して
ねえ 見えないよ
"全て"って 何処から何処まで?
行く手塞ぐ 白い壁は
その意思を持って
高く高く
天へと伸びた
だから今 私は
『空の色を知らないの』
やるべきことは解ってる
けど
その先の痛みも 知っているから
利害 計算して足踏み
『怖くて 前に 進めないんだ』
"私は 何処で 迷っているの?"
爪先で立ったまま
目隠しで歩いた
あの日のことは 忘れない
何もかも 投げ捨て
笑ってみたいと
誓った日の歌を 忘れない
でもね
『やっぱり 一人は嫌だよ』
ほら そうして
ささやく誰かの声 打ち消して
私は また嘘を吐く
自分で自分 騙してる
耐え難い寂寥感
込み上げる 不安が
逃げることを選ばせてしまうの
ああ もう 効かないよ
心は麻痺寸前
手を振るひと
白けた明日は 遠退いてゆく...
ねえ
君がいたなら、君がいるなら
世界は笑ってくれる?
信じることは怖いけど
もう こんな気持ち うんざり
揺れる景色 別れを告げて
ダメで元々
『飛び込んでみたいから』
いま
貴方のくれた勇気で
未来を叩いたら
私は 空に逢えるかな
ああ 早く
はやく
逢いにきて
ドアの外
知らない私が 待っている
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桜が散った後の
アスファルトの上
雨も降って
ピンクとねずみ色は
交じり合い
踏まれ、踏まれ行き
見るも無残だった
美しい時は
皆、
調子の良いことだけ云って
愛でるが
それも枯れれば
終い
ふと、そのとき
思い出の蓋を開けて
玩ばれて捨てられた
あの日の
惨めなあたしが
顔を出した
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突き刺さる
直射日光
焦がそうと
用意された熱視線
あたしは身構えて
すべて
預けるつもりで
臨んだけど
未遂に
終わってしまった
火傷
ビリビリ!!
白い肌は
ヒリヒリ!!
痛んだ
一度限りの"おイタ"
逃げ切った恋
あ〜〜
また
夏が過ぎてゆく
一皮向けたら
今度こそは
大人になれるかな
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どうしてこんなに
哀しいんだろう
痛いよ。
痛くて、痛くて
堪らないよ
『でも誰にもいえない。』
ああ、泪が止まらないよ
溢れて、溢れて
限界のないこと
思い知るだけ
眠れない
しんどい
一度はった虚勢を
守り続けるのは
痛い
普通なふりをするのは
とてもとても
痛い
面倒だ
すべて
このままじゃ
駄目になると
わかってる
何もかも荒廃してく
ばかりだと
だから時間を頂戴
今は休みたい
何もかも隠して
生きる術を
手に入れるまで...
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手の平・血液
空に透かして
いままだ
ここにいること
思い出した
涙の中心
未来を溶かして
あたしは
明日もこのまま
呼吸をしているのだろう
呼吸をしてしまうのだろう
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あからさま。
不似合いな
左手のリスバン
ぺろっとめくって
生傷を
見せてきた
何の誇示だか
知らないが
わたしは
同情できないよ
あなたが選んで
したことを
わたしには
どうしようも
できないよ
"何故、止めてくれないの?"
泣き叫んでいたけど
"何故、止めて欲しいの?"
あなたは
何を求めているの
そんな身勝手さが
別の誰かを傷つけて
最後には
自分も
痛い思いをするとゆうことに
何故、気づかないの?
血塗られたナイフ
ぎらつかせて
"死んだら、泣いてくれる?"
なんて
都合良すぎ
これが最後の忠告
あなたに
振り回されるのは
もう
ごめんです
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休み時間 シガレット
口にくわえて歩いてたら
やっぱりお前
吸ってたんだな!って
追いかけられたことがあった
実は愉快犯
からかい半分だったけど
やっぱりお前
そんな風に見てたんだな!って
うっすら思った
ちょっと凹んだ
学歴がどうとか 成績が大切とか
アンタは言ってたよね
だけど
お気に入りの娘には
いっつもメールで
答え教えてたじゃん
化粧も茶髪も
見逃してたじゃん
イメクラの上客
セーラー着せて
愉しんでるんだ
そこに舞うのは
"良い先生"で得た諭吉
ああ
なんて馬鹿げた
社会の縮図!
でも どうせあたしは除外品で
女の武器さえ
使い物になんないんだから
あーホント 疲れちゃう
ほら
時代が変われば 状況も変わって
就職難?
景気は悪いしさ
温暖化で地球が危ない なんて
作るだけ作って
生まれさせられた あたし達
あとに見えるのは
苦労ばっかり
最悪な時代
最悪な世代
ゆとりと呼ばれないだけ
マシだけど
あー 社保庁に行きたかったよ
好きなだけ横領
お咎めなし
最高じゃん!
年金なんて払えるかよ
将来 貰えないんだから
だったら貯金して
自分の為に使おう
あ
一つ言うなら
バブルを過ごしたかった
泡の真っ只中に
生まれてしまった
そんなの意味ないじゃん!
ハタチそこそこの
いいをんなだったなら
あたしだって
愛人の一つや二つ
そんなこと
夢見たりしてる
夢見たりしてる
夢見たりしてる
空しいじゃん
脳内も校内も
すべては全部
空しいだけじゃん
だったら笑って 忘れて
なかったことにして
振り切ってゆくの
それだけ
ねえ 先生
明日もまた誰かを買うの?
明日もまた誰かを買うの