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快感じゃがーの部屋  〜 投稿順表示 〜


[451] 心残りなこと
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過ちを赦せなくなったとき
もう傍にはいられないと思った

言葉がすれ違ったとき
二人は終わりなんだと知った

でも確かなのは
私があなたを抱きしめる両手を
ちゃんと持っていたこと

私があなたを引き止める言葉を
ちゃんと持っていたこと

それだけは確かで
それだけは変えられなくて

それだけが心残りなの

それだけが心残りなの


2008/02/05 (Tue)

[452] うみのおと、うみのあお
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海のない街で育った私は
彼とは上手くやれなかった

なんせ海がなくたって
生きていけるし

上京したての寂しさも
私には解らなかった



一人っ子で育ったあなたは
時々とても我が儘だった

それは私も同じで
でも少し違っていて

元々の孤独の色や深さを
背負っている感じがした



世界の端っこを
二人で泳いだり

偶然見つけた
歪みに留まったり



やることは全て
君と同じで

でもやっぱり少し違っていた



今なら違いを
個性と受け止められる



ただあの日は
大人に成れずに



それこそ
微妙な交錯

限りなく浮遊して

ほんのちょっと
戸惑っていた



認めるのは
自分への陶酔の為



だけど今は

小さな金魚鉢に
水を半分だけ溜めて

残りは
誰かと注ぎたいなと思ってる



それは皮肉じゃなく
嫌味じゃなく

本当に心からの発見



酸素がなければ
生きられないことを

君と出逢って
思い出したから


2008/02/09 (Sat)

[453] ドロシーはここ
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選択肢のなかで
身動きが取れなくて

わたしは一人
置いていかれた



多分何でもいいはずなのに



自分が望めば

何でもどうにでも
なる気がするのに



だけど心は
いまだ焦れず

空の色さえ
ここに見出せず



ちょっとだけ
寂しくって

君に貰った
エルモを抱いた



かなしくて
せつなくて

もっと
寂しくなった


2008/02/05 (Tue)

[454] 
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ああ
またごみを出さなきゃ...





そんな一人言で
独りになったことに

気づいた





彼はいない
自分で出て行った

鞄一つで
彼女の元へ





生きているから
廃棄物は出る





絶え間なく
絶え間なく

毎日がその繰り返し





でも本当は
薄々気づいていた





あたしは塵の一つで
みんな塵の一つで



彼も塵の一つに
過ぎないこと





世界に蔓延る
「要らない物」は

きっと人間なんだ





処分するべきなのは
この部屋じゃなく

彼の忘れ物じゃなく



あたしの心





理解っているけど
いつも優位なのは

結局
こちら側で





残酷なほど
世界は静かだ





庭に撒いたパンくずを
雀が群れになって

つついている


2008/03/07 (Fri)

[455] やさしい生き物
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腫れ物みたいに
皆が避けてゆく中で

たったひとり

あなたが
ここに来てくれた





自ら望んで
その足で近づいて

あなたの言葉で

ちゃんと
届けてくれた





ありがとう

君がいなかったら
私は

ただの馬鹿だったよ





人生はこんなにも
くだらなくて

虚しくて





つまらないものだって
錯覚している





自分で

自分を
殺してしまうような

そんな

ただの馬鹿だったよ





そんな
ただの馬鹿で

終わるところだったよ





痛み撫でる指が
温か過ぎて



あなたの言葉が

目に沁みて





人は

やさしい生き物だと
思ったんだよ





生まれて初めて


そう
思ったんだよ

2008/04/29 (Tue)

[456] ハバネラ
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もどかしくなった
痛々しく見えた
誰かの隣で
君が笑ってた
ハバネラを聴いて
もう少し横たわって
まだ参戦できない
100じゃなきゃ
欲しくない

2008/02/06 (Wed)

[457] 偶数×奇数
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あの回りくどい感じに

ちょっとまた、
惹かれそうになる

明日、目覚めたら

すぐにでも
夢日記を書きたい

心臓の鼓動を
確かめるだけの

マニュアル

でも、そんな容易いことが
怖かった日

とても怖かった日

君がちょうど

そこに
通りかかってくれて

それは激しい嵐の夜の
ほんの少しの、

雨宿り

冷たい身体を重ねて

凍え死んで
しまわぬように。と

祈りながら
眠りに就いたけれど

明くる日は、
良い天気だったから

二人には
別れの言葉なんてものは

必要なかった。

多分、私は
ちっとも弱くないし

そして
ちっとも強くない

ただ、生には疎く
死に固執している

そんな少女なのです

電気を消したら
世界は、もっとよく見えるのに。

指先で
「愛」と描くくらいの、

シンプルさ

けれどきっと

そういう日々が、一番
幸せだったように

思います

私は、ただ
そんな少女でした。

そんな、平凡な少女でした。



2008/02/06 (Wed)

[458] #335
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取り敢えず、初めに言いたいこと。


携帯のメモリーを
増やしたいだけなら、

最初からそう言って欲しい。





言ってくれれば、
あたしだって

ちゃんと解るよ。





変な期待だって、
しないで済むよ。





あたしは
あなたの数合わせじゃ、

ない。





でも、





近づく理由は、

今は
何でもいい。




2008/02/07 (Thu)

[460] 入り口
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同じ過ちを
何度も繰り返した

同じ道なのに
何度も迷った

同じ言葉も
何度も言われた


だけど

また此処に
戻ってきてしまいました。

2008/02/08 (Fri)

[461] 砂のお城で好かった日
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ありがとうって
言わなくなったのは

いつからだろう



好き嫌いを
はっきりできなくなったのは

いつからだろう



心から笑えなくなったのは
いつからだろう



夢を見なくなったのは
いつからだろう



大人になるってことは

何かを得る替わりに
何かを忘れるって

ことなんだよ



誰かが
そう言った気がした


2008/02/08 (Fri)
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