詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
黒猫の後つけて
見つけた回り道
度のない眼鏡で
ひたすら覗いた
世界は一つも
変わらずにいるから
明日も
きっと同じ色
クレヨンは
ここにもあるけど
どんなに試したって
地球の自転は
止まんないで
誰かは
言うんだろう
「それが正しい」
だけど
いきなりは
変われないよ
"不器用者の背比べ"
「自信ないから、書くのが怖い」
ちょっと
言い訳にして
逃げてるんだ
隣の
あのコのキャンバス
もう
虹色なのに
私はノートに
メモをとるだけ
(それも
全然、
役に立てられないメモ)
肝心なこと
埋まらずにいる
そして
それは
自分次第のはず、
なのだけど。
雨降り
どうしようもない
心まで風邪ひいて
一日中
ずうっと
カーテンを閉めてた
(この気持ちは、
あんたには分かんない!)
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曇り空の端っこ
めくれた明日
ただ祈り
黄色い夢
飛び込んで
そっと
夜を待ってるわ
選べないなら
このままでもいいよ
君が泣くなら
不確かでもいいよ
冷たい唇に
呼吸が戻るとき。
風は
いつだって
気紛れで
想いは
すぐに
掻き消されて
しまうけど
気持ちに
嘘は吐かないって
いま
約束するね
思い出し笑い
今日は許して
改札抜けたら
ねぇ
君に逢える
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霧雨の中に知らない少女
明日を照らしている
酷く、憂鬱な過去
電池が切れてからの私は
なんとなく
「充電」しながら
日々をやり過ごして、
どろどろの後悔や
沈みそうな夜も
なんとか越えて
ここまで歩いた
・・・そして、声は死んだ。
ただ痛いとき、
口をつぐんでしまうのが
きっと、悪い癖
私は女を捨てているし
人間であることも
とっくに
忘れてしまってる
君が言えなかった、本音
時々
かなしくて
引っ張り出しては
眺めているし
その度に、ひとつ
火が消えるから
何度も付け直そうと
してみるんだけど
ことごとく
マッチは切れていて、
だから
それさえ
諦めてしまう
慣れたくて
多分
慣れた訳じゃ、ないよ
そうしなきゃ
どうしようもないってだけで・・・
だけど。
禿げかけた
マニキュアが
無性に、気になったり
絡まる髪には
指を巻いたり
そんなとき、
やっぱり
女なんだと思った。
いま、私は
それ以外の
何者にも成れないんだ・・・
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勇気とかゆうもの
所在も分からず
たまに
振り絞るけど
なんか
いつも
掻き消される
霞みそうな夜も
君には
届かないね
ねえ
おんなじ留守電
あと何回
聞けばいいかな
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かなしい
純粋に
ただかなしい
好きだから
かなしい
好きだから
くやしい
好きだから
今夜は
なんでもないふり
させて
じゃないと
どうにかなっちゃいそう
追伸:
このままで
いいなんて
思ってないよね?
でも
信じてるから
愛してるから
真剣に
今は
怒ってる
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脳内妄想
幻灯
いつか は
それらも
事実になるだろ
爪痕が
生々しく
温くなった
この世界の
生き方 について
また 提議して云う
結論より
自分を信じる為
自分を信じて 遂げる為
今日
本能は 唯の瓦落多
そして
この原色は お飾りで
全ては
完璧なる 一小節の一部
夢は 私を突き落とし 笑う
逆さまに捩れた 空
永遠は
永遠に
叶わないと知った
愛は いつも冷たい残像
本心を知りたいなら
はやく 薬をくれよ
嘘吐きと呼ばれて
嬉しくて
泣いた
正しさを
もう一度
手に入れる日が
やって来る
脳内妄想
幸福は気取って
青い鳥
飛び立つ瞬間に
心が ナントナク壊れた
それらを
事実にするまでは
どんな痛みも愛せる筈 だろ
すっかりふやけた
この世界の
生き方について
また 提議して云う
だから
殺し合いをしよう
シンプルになる為だ
現実は
いつも
足りない物を
補う様に出来てる
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シンシな秩序が
壊れる瞬間
熟れた林檎が
落下を忘れた瞬間
窓辺の少女は
愛をうたうのに
笑いもせず
泣きもせず
振り向くこともしないんだ
愛しているのか
憎んでいるのか
それすら曖昧で
きっと誰にも見えない
そしてイマ
落としたこの雷鳴が
脳裏に魅せる
フランス人形のゆめ。
フェンスの向こうで
笑いかけている
少年は君の恋人
忘れられた集落で
君を待ってたんだろう
赤く染めた頬
かばいながら
走ってくよ。きみ。
揺れる揺れる
真っ赤なボール
走ってくよ。きみ。
彼の元へ
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讃えよう
美しい恋の結末を
伝えよう
君が
どんなにか
苦しんでたこと
新しい朝は
独り善がりの窓
嘆いてたって
始まらない、と
小鳥のさえずり
光の眩しさ
人の声で
目覚める日の
素晴らしさ
祈ってたよ
今更
言い訳がましいね
愛してたの
心は
嘘を吐けない
空は
色を重ね
いつか
君にも
辿り着くだろう
当てもない話だけれど
いつだって
思っていたよ
いつだって
想っているよ
これから
何があろうとも
君を嫌いに、
なんて
どうして出来るかな
流れ星に
願い懸けて
明日
伝えよう
あたしも
ちゃんと
苦しんでたこと
恋は痛み分け
お互い様だね
笑ってみせて
ねえ
えくぼが可愛いね
そのままで
ただ
そのままで
美しい恋。の結末は
いつも
美しくは
ないんだ、と