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[127714] 白亜紀で

詩人:快感じゃがー



シンシな秩序が

壊れる瞬間

熟れた林檎が

落下を忘れた瞬間

窓辺の少女は

愛をうたうのに

笑いもせず

泣きもせず

振り向くこともしないんだ

愛しているのか

憎んでいるのか

それすら曖昧で

きっと誰にも見えない

そしてイマ

落としたこの雷鳴が

脳裏に魅せる

フランス人形のゆめ。

フェンスの向こうで

笑いかけている

少年は君の恋人

忘れられた集落で

君を待ってたんだろう

赤く染めた頬

かばいながら

走ってくよ。きみ。

揺れる揺れる

真っ赤なボール

走ってくよ。きみ。

彼の元へ


2008/06/12 (Thu)
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