詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
ボクらが掴んだものは
唯の幻だったの?
終わりは、
生き返れないという
証拠なの?
あの優しい瞳で
見据えててくれたなら
もう、他には
なんにも
要らなかった
きみが此処から
消えてしまわぬように
いつだって
祈ってたけど
輝きのなかの
涙の色は
ボクには
重すぎたんだね
ふたり、結ばれた
あの桜並木の下で
勇気を出して
別れを告げた朝
背中向けたまま、
この空の青さ
武器にして
それぞれの道を
踏み出そう
大丈夫
誰もきみを
責めたりなんか
しない
きみなら、
真実の意味を
受け止められるさ
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何処かから
聞こえてくる
この声の持ち主は
誰だったっけ?
甘いコトバをのせて
切ないメロディーが
わたしの胸を
紅く染めるの
マイフレンド
迷わないよ!
愛に気づいたら
たったそれだけで
嵐は去って、光が差した
揺るがない
そう、道標のような
後ろ姿
ただ目で追ってた
時もあるけど
だけどいつかは
ねえ、あなたの傍で
胸張って
肩を並べられるかな?
回り道して
見えたもの、感じたこと
今度は誰かに
伝えられるかな?
ああ
この道の先に
君が待っていて
くれたなら
"幸せ!"
いつまでも
あなたは
わたしのともだち
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君は
前触れもなく
悪気なく
ありのまま
疑問を
ぶつけたから
わたしは
なんにも
言えなかったよ
"ねえ
この世は誰のもの?"
正しい答えは
知らないけど
悲しいかな
結局は
権力のある
強きものが
生き残る
そして
余興のために
回る世界
翻弄される
名もなきひとびと
甘ったれたこと
吐いたって
なんにも
変わりはしないよ
自分で自分を
変えなきゃ
何処かで
変えなきゃ
追いつけないよ
悲しいかな
弱きものは
溺れたままで
息絶えてゆく
さだめ
ふいに
混ざりこんだ
奇跡と感傷が
重なり
明確な幻想を映して
君を
切り刻んでゆく
"愛だけで
生きていけたら
それって
素敵だよね"
そう言って
微笑んだ
でも
絶対に叶わない
淡い
理想と
知っているから
そんなに
悲しそうな目を
しているんでしょ?
愛だけじゃ
生きてゆけない
愛だけじゃ
生きて痛くない
もっと
何か
何か
もっと
得られるものが
そこに
あるなら...
愛だけじゃ駄目
愛だけじゃ厭
みんな
本当は
形あるものが欲しいんだ
愛だけでいいなんて
そんなの本当に
ただの淡い
理想論
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夏休みの宿題みたい
とっとと、
やっときゃあいいのにさ..
余裕こいて
くだらない遊び
興じて
ギリギリになって
焦りだす
31日は大忙し
おかあさんも道連れで
『完徹でキマリ★』
...なんだかなあ
後悔すること
目に見えてるのに
なんでかなあ...
辛くなるのは
自分に
決まってるのに
何度、頭を叩かれても
鈍すぎる
ボクら
痛い目見なきゃ
わかんない
最低でも9回は
そんなチャンスが
与えられてるけど
結局、現在
繰り返しているのなら
意味のない反省心
【日々、8月31日】
1年後のキミが、
「1年前に
やっときゃ良かったって
嘆いても遅すぎるよ」
なんて
愚痴っても
遅すぎるよ
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信じることは
むつかしいけれど。
それでも、きっと
ここで逃げたら
ぼくはもう
ホントに
消えそうなくらい...
どこにもゆけずに
なんにもできずに
知らないフリをして
ただ、うずくまっていたいのに
時間は過ぎてく
みんな、わたしを置いてゆく
みんな、笑顔を浮かべてる
周りはそんな
わたしを責める
こんな溢れそうな
言葉たちを
今、
あなたがたに
ぶつけたなら
きっと
泣くのでしょうね
きっと
壊れてしまうのでしょうね
演者に成りきるのは、
とっても
カンタンなのに
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陽のあたる坂道で
影を探した
現実を
遠く感じる自分が
怖かったから
何する訳でもなく
ただ、そこで
愛してくれたきみも
そんなあたしに
愛想尽かし
気づけば、
牢獄に置き去り
救われるのは
勝者だけだと、
云わんばかりの瞳で
裏切りが許せないなら、
報いればいい
なんて
誰かが微笑めば、
打ち消すように、
理性が流れ込む
日曜の午後
hertzは良好
電波は3本
引き込んでく現実に、
為すがまま
言いなりの
あてもなき
日曜の午後
ああ、あたし、未だ...
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あなたの台詞が
べらべら
ぐるぐる
ときどき
ぎらりと
立ち止まって
あたしを睨んで
幅をきかせる
面倒なことになった
じんわりと汗ばむ
脳を拭う
あなたはにんまり
星の数だけ
キスしてくれたら
許してもいい、と
ねえ、それは
一生をかけて償え
ということに
なりはしないかしら
やんわりと狭まる
愛を拭う
あなたはだんまり
寄せては返してゆく
波は
一昨日の決意まで
掻き消したの
誤魔化して逃げるのは
容易だけど
あたしには
出来そうに、ないし
得策にもならない
かしこい演技
だって
したくない
"拒めば、終わり"
じゃないけど
ときどき
ひらりと
立ち止まって
物欲しげに覗かせる
きみの眼が
取り返しのつかない処まで
あたしを
誘うの
結末は、
いつも予想外なほうへと
転がる
べらべら
ぐるぐる
あなたの台詞が
まるで
呪文みたい
あたしを縛って
離さない
どうしてだろう?
窮屈な愛情が、
いま
あたしには
とっても
心地良いみたい
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勇気、
振り絞って
見つめ返した
あのひとの眼は
尋常じゃないほど
鋭かった
怖かった
はじめて見た
はじめて
あんなに
凝視した
驚いた
わたしは
この歳になるまで
あのひとの顔や
体格や
年齢でさえ
曖昧で
知らなかったんだ